- ひよ恋 14 (りぼんマスコットコミックス)/集英社
- ¥432
- Amazon.co.jp
ひよ恋14巻
雪丸もえ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
★あらすじ★
西山ひより140センチ。極度の引っ込み思案でしたが、190センチの男子・結心との出会いがひよりの生活を一転させます。
二人は両想いになり、いよいよ受験へ。予備校に通いだした結心がだんだん遠くなっていく気がしたひよりだが‥
ついに最終巻。みんなの卒業とその未来がここに。
☆☆☆
りぼんのヒロインは意地っ張りで見栄っ張り、自己保身のために勝手なことばかりして「人生は一回しかないの!」と叫ぶ、それが基本でした。しかしひよ恋はそれを排除して成功した漫画です。
人を絶対悪く思わないよい子の主人公が明るいイケメンと出会い、引きこもりがちだった自分を変えていきました。ついに高校卒業です。
しかし、この最終巻で「おや?」と思うことがありまして。
結心がボロボロと、ひよりに対してイヤな本心をさらけ出しまくってたんです。
まあ元々結心ってそんな感じのキャラなんですよね、ひよりがコウと仲良くし始めた頃も面と向かって嫌みを言ったりしてたんです。
結心は明るいけど「さわやか」ではない。
その時は「やきもち」ですから仕方ないかと思ったんです。
今回はひよりと同じ大学・学部を目指し、でもひよりと結心は成績がかなり違いまして、結心は予備校へ通いだし必死に勉強をしている。
そこから見れば予備校のいらないひよりは「楽でいいな」と思うわけです。
「余裕があっていいね」、結心は言ってしまう。
わかるよわかる。受験は人生を決める大きなイベント。死に物狂いで勉強してれば心にゆとりなんかなくなるのです。
彼氏彼女がこういう話でもめるのもよくある。
しかしひよりが余裕なのは日々の積み重ねであり結心が嫌みを言うのは「甘えていいほどの仲になった」と捉えられるものなのだろうか。
どうも結心は少女漫画の彼氏としてがっかりなところが多い。
「王子さま」であれとは言ってない、だけど主人公にも選ぶ権利はあります。
爽子もそうだけど、ひよりは結心でいいのかなと色々不安になりますね。
ただ「男子のリアル」を書くだけでは何のための幼年漫画なのか?と思うんです。
ひよりも怒っていいと思いますし、結心が自分の性格の卑屈さに気づいてないままで終わった気がする‥
ついちゃおを引き合いに出してウザくて申し訳ありませんが、ちゃおでは小学生が女の子のために一生懸命考えて、しかしキラキラしない行動をとったりします。
まあ夢物語ですけど‥「こういう男の子と付き合ったら安心だ」と思うんです。「毎日キラキラする」とか「キュンキュンする」とかじゃないんすよ。
ちゃおには「親の目」がありますからさもありなんですが、どうして上位誌になると恋愛が退化するんだろうとは思います。
さてひよりは教師を目指し教育学部に進学するわけですが。
「いじられキャラ」だったみったんが体育祭で突然偉い人みたいになり、ひよりは影響されます。
一年生の冬まで不登校みたいなもんだったから、ここまで学校が好きになれば残るしかないでしょうね。
しかし私は何度も言ってますが、りぼんの主人公はだいたい教師を目指し、彼氏はだいたい医者を目指します。目指さない場合は大人になるとデザイナーや編集者になってます。
Twitterで「発展途上国で教育を受けている子供は必ず医者か教師になりたいと言う。これは彼らが職業の多様さを知らないからで、ここに貧困が深く絡んでいる」という呟きを見て否定は出来ませんでした。
日本はほとんどの子供が学校に行ける国ですが、日本の少女漫画帝国に職業選択の自由はないのでしょうか。お金以外の何が貧困なのでしょうか。
まあ、学校が全て‥と言い切っておしまいにしてしまう傾向が問題だと思いますが。
それにしても最後の最後でかなり驚かされました。すでにネタのレベルでしたけど、妃さんたら‥
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