- 透明人間の作り方 (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店
- ¥463
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「超簡単
このメールに返信するだけで透明人間になれる!!
また誰かにこのメールを送り返信がくれば透明人間にできる
広げよう 透明人間の輪!!
透明人間になれば―
どんなに退屈な君も どんなに不満な君も
やらかしちゃった君も 一発でオサラバ」
透明人間の作り方
増田英二・少年チャンピオンコミックス
(少年チャンピオン2010年10~17号掲載)
★あらすじ★
囲江島―。人口5000人の小さな島。コンビニもカラオケもゲーセンもない。
高校生・斉藤真二は「退屈」していた。退屈で孤独で、時にピエロを演じていた。
ここから抜け出したい。そう思った真二のもとにメールが届く。
「返信すれば透明人間になれる」という一見ふざけたメール。
しかし、返信ボタンを押した途端、真二の世界は大きく歪み出す…!!
「さくらDISCORD」「実は私は」で大活躍中の増田英二先生が描いた短期連載が今ここに単行本としてよみがえる!
増田ファンが長年待っていた究極の学園ホラー!!買わない手はありませんよ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
待っていました…!!
まさか単行本になるとは夢にも思わず、こうして今日手にすることができ、涙しています。
チャンピオンはシビアな雑誌でして、ジャンプマガジンサンデーと違い短期連載は殆ど単行本化されないし、打ち切りを食らった作品は最後まで単行本が出ないという恐ろしいことすら発生します。
2010年、この連載を読んだとき本当にびっくりしたんです。「チャンピオンにはすごい新人さんがいるな」と。
絵はこなれているし、カラーも上手いし、なにより物語が完璧。
しかし短期で終わってしまったため「これは単行本見込めないだろうな」とあきらめていました。
往年のチャンピオンファンだと面白い作品はだいたい切り取って保存していたりします。
しかし増田先生はこの連載を足掛かりに「さくらDISCORD」でスマッシュヒットを飛ばし、現在連載中の「実は私は」は恐ろしい人気です。
今回「じつわた」6巻と同時発売ということになったのですが、つまり「増田英二」というブランドでコミックスが売れると編集部が判断したのですね。
さて、みなさんは「消えたい」と思ったことはないでしょうか。
イジメほどではないにしろハブりなどちょっとヤな事に遭い、「自殺まではしたくないけど、存在としてスッと消えたい」と思いませんでしたか?
そして、あなたの「死にてー!」という叫びは本当の死ではなく、自分が透明人間のようになってフワフワと世界を見つめているようなものではないでしょうか。
この作品はそこにズバリ切り込んだものなのです。
主人公の斉藤真二はいつも目立つことをやらかす一見おちゃらけた男子高校生です。
しかしそれは周りに見て欲しいからだったりしますし、親友と呼べる人間はいない。
家族は共働きで家でも会話はない。島の暮らしに「退屈」をし、息が詰まりそうになっている。
そしてあることがきっかけで爆発し、クラスメイトを複数殴ってしまいます。
どこにもやり場のない思いを抱え苦しむ真二に「透明人間になれるメール」が届き、どうせイタズラだろうと思った真二は返信してしまいます。
そこから、真二の世界は大きく狂うのです。
翌朝、真二が殴ったクラスメイト達はその「傷」が何故できたのか覚えていない。
だんだんと周りが真二の存在を忘れて行ってしまうのです。
ずっと構ってくれる幼馴染の加奈はいつも通りなのですが‥
そして真二の前に「ミキ」という女性が現れます。彼女がメールを真二に送った張本人であり、そして、「透明人間」なのです。
彼女は真二以外誰にも認識されていない。そして、真二に「透明人間になりましょう?」とささやきかける。
だんだんと存在を消されていく恐怖、大事な存在だったはずの加奈にも異変が現れ発狂する真二。
本誌で読んでいたときも心にズドンと衝撃を感じていましたが、こうして単行本になり一気に読むとまた違う手ごたえを感じます。
私も、消えたいと思うことが何度もあります。
だけどこの作品を読むと、その気持ちにブレーキがかかる。
クライマックスの衝撃、物語の答え。そして伏線の回収が行われた時、私はまた、泣いていました。
本当に名作なんです。
そして巻末には描き下ろしが収録されていますし、さらによみきり「幽楽町へようこそ」をデジタルで読める特典がついてたりします。
絶対損させません。買いましょう。
さて、先月古味直志先生の短編集「恋の神様」が発売されましたがなんとも因果だなあと思います。
- 恋の神様 古味直志短編集 (古味直志短編集) (ジャンプコミックス)/集英社
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増田先生と古味先生は同じ漫画系専門学校の同期です。どちらもラブコメで大人気なのですけれど…
私も「恋の神様」はいまだ本誌を残しているくらい大好きなんですけどね…
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