- 暁の明星 1 (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)/秋田書店
- ¥734
- Amazon.co.jp
「でも人は 自分の力で罪から逃れることはできません
自分の罪を許す権限もありません
それができるのは神様だけです
私は罪深い
けれど 神様の愛によってすでに許されていると信じています」
暁の明星1巻
きづきあきら+サトウナンキ・少年チャンピオンコミックスエクストラもっと
(もっと!掲載)
☆あらすじ☆
フランス・旧体制の時代。兄に恋い焦がれつつもその「深い罪」から逃げようとする令嬢アリーヌ。
その兄のせいで修道院に身を隠すことになったアリーヌだが、そのサン=トラップ修道院では恐ろしい「宴」が開かれていた。
その真実に打ち震えるしかないアリーヌ。
兄・ロランは必死で妹を奪還しようとするが…?
あのきづき+サトウ先生が秋田書店にやってきた!
華麗で残酷な物語が、いま幕を開ける。
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「まんまんちゃん、あん。」から大好きで追い続けている作家さんです。「うそつきパラドクス」「バター猫のパラドクス」「セックスなんか興味がない」など多くの出版社で活躍されていますが、ついに秋田書店で執筆を始めました。
ただ「もっと!」という雑誌はレディース誌「エレガンスイブ」の増刊。
ということは内容はすこし抑え気味なのかな…?
と思ったらとんでもなかったです。
いつものきづき+サトウワールドです。
舞台は「ベルばら」の世界ですね。私は世界史を全く勉強していないのでよく分からないけれど、同時代とみていいはずです。ですから、フリルでロココ盛りだくさんの世界。
しかしある意味暗黒の時代ですから、少しでも神の道に背くと残酷な仕打ちが待っている。
ギロチンも火あぶりも当たり前。
主人公のアリーヌは兄ロランのことを愛していましたが、近親相姦は当時深い罪。
信心深いアリーヌは恋心を断ち切り、ジャックと婚約します。
ところがロランが逮捕され、アリーヌはジャックと結婚するまで修道院へ入ることに。
そういや中世あたりのお姫様というのは修道院にいたりするよなー、とは思っていたのですが…
そのサン=トラップ修道院は「修道院」とは名ばかりの場所。
お姫様がサロンを開き、お菓子とたわいのないおしゃべりをしているなんとなく「スイーツ」な世界。
しかしその「スイーツ場所」も偽りの姿でしかなく、仮面をつけた貴族たちの享楽の場所となっていたのです。
修道院のお姫様たちは、「宴」という闇のパーティーで貴族たちに好き放題(その名の通り、それ以上)弄ばれます。
アリーヌもお付きのセシルを人質に取られ、何も真実を告げることができない…
フリルとパニエに隠されたおそろしい世界。
・・・きづき+サトウ漫画から「性」の問題を外すことはできませんが、たとえば「僕」「バーバ・ヤガー」のように完全に突き抜けてしまうこともあれば、「まんまんちゃん、あん」「セックスなんか興味ない」のように最後で大きな主題へ向かっていく話もあり、この「暁の明星」がどちらへ向かうのかこの1巻では読み取ることができません。
内容的には前者ですが、掲載誌的には後者っぽいような…?
ただ、今回時代が関係しているのか画面が非常に気合入っているんですよね。
で、ふと思ったんです。
秋田書店の男性部門はそれこそなんでもアリなんですが、女性部門はすぐ「王家の紋章」を連想するぐらい高貴なイメージがあります。プリンセスGOLDやボニータなど、歴史ものも非常に多い。
しかしエレガンスイブは「嫁姑の拳」ですとか、「花のズボラ飯」ですとか、だんだんと自由になりつつあったのです。そこから生まれたのが「もっと!」。
チャンピオンの作家さんも執筆するなど非常に意欲的な雑誌だと思っています。
きづき・サトウ両先生は…もしかしたらその、「秋田書店の女性漫画のイメージ」にガチで勝負しているんじゃないのか?と思ってしまうのです。
絵がふつうにかわいいから、罪深い!
でも、私はとてもワクワクしているのです!
途中から出てきたあのキャラクターがカギなのかな、とか、時代がちょうどあの辺なのでアリーヌは政変により抜け出ることができちゃうかもとは思うんですが…その時アリーヌがどうなっているのか。
とても気になります!
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