- 國崎出雲の事情 17 (少年サンデーコミックス)/小学館
- ¥450
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「このまま隠し事を続ける方が相手をキズつけると思うの。
少しずつでいいから自分の胸の内を伝えればいいのよ。
そうすれば‥
アンタが相手を大切に想ってる気持ちだって伝わるわ。」
國崎出雲の事情17巻
ひらかわあや・少年サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)
★あらすじ★
國崎出雲16歳、男の中の男を目指す美少年。そこらの女の子より超絶かわいい!!
息子萌えの父が危ないので別居していたが、歌舞伎一家の國崎家へ戻ることになってしまった。
腐っても國崎家の跡取り、梨園が放っておくわけがない。
男にばかりモテる上、ずっと嫌っていた「女形」をやらされる!!
しかもウザい存在でしかなかった紗英が出雲に告白!!「男なのに」心が揺れている出雲の明日はどっちだ?!
若手をメインにした「復活狂言」のオーディションが始まった。主演をもぎ取れば没落してる國崎屋も名誉挽回、出雲と加賀斗は参加することに。
もちろん愉快な御曹司も参加。だがオーディションの内容は奇妙で厳しく、出雲たちは困惑‥?!
女の子にしか見えない出雲と梨園のイケメンが新しすぎる世界をを開くカオス漫画!!
☆☆☆
少年漫画における「男の娘漫画」というのは、かわいすぎる男の子に友達の男子が翻弄されるものであり、それが面白さでした。
この「國崎出雲~」もそういう漫画だと思っていたのに、ついに栂敷紗英が出雲に告白し、出雲も紗英を特別と思うようになっています。
また一方、メイド喫茶の杏李に正体がバレました。「好きになっていい」と思った杏李は出雲に近づきつつあります。さらに杏李は出雲の想い人を松樹と勘違い中。
そんなカオス展開を繰り広げてきた矢先に始まった「オーディション編」です。
これを勝ち抜くと役者は一目置かれるということで出雲を始め若手が多数参加します。
‥が、私は前も予告していたようにこの展開が好きではありません。今から言っておきますがこれは長丁場になりまして、多分次の巻もまるまる続きます。
「出雲に長編はいらない」「コメディが読みたい」「どうせ審査員が出雲のやることに『な、なんだと?!』って驚くパン漫画展開だろう」「禄がオーディションの解説をモノローグで始めちゃって吹いた」「加賀斗が戦ったらどうなるかも見え見え。どうせ出雲とタイマンになる前に‥」
これだけの不満が私の中に噴出しちゃったわけですが、昨日(発売日)書かなくてよかったと思います。
本日、見方は180度変わりました。この長丁場をわざわざ持ってきた理由、担当のやり方を一回許さなければならなかったこと、今日で理解できました。
これは避けて通れない展開でした。
それにしても審査員の容姿や性格、歌舞伎のオーディションを野外でやるなど普段の「出雲」からさらにトンデモな状態になってまして、4回ぐらい本誌を追わなかったりしてます。
少年漫画ですから出雲が勝つに決まってるし(負けたとしても勝った人がどうこうなってとにかく舞台に立てるのは見えますよね)。これを言っちゃうと身も蓋も無いんですが。
それよりは「他の雑誌ではタブーが破られてきたが、大手出版社で男同士の恋愛が成就するのか、はたまた『やはりいけない』と想いを断ち切ってしまうのか」という問題の方が「出雲」では遥かに重要です。
紗英や杏李が出雲に近づいて行動を示してくれる方がずっと気になるのです。
他の少年3誌では次の週が気になる!!と思わせるヒキが上手く作れるのに、サンデーはそれができない。
しかも、バトルになればなるほど続きが気にならない(アラカンがいい例。アラカンは少女漫画のふしぎ遊戯より残酷さが足りない)。バトルが残酷で面白いのはマギだけです。
サンデーは単行本になった時を見越して本誌でヒキをつくらないのかもしれません。でもそれは雑誌としてどうなの?と思います。
だから三分の一も売上が減ったんでしょう。
避けられない展開であったし、ひらかわ先生は自分なりにバトル表現をアレンジして頑張っていた(鶴の表現あたりはすごい)。
しかし、「サンデーの呪縛」からは抜けられなかった。
これが17巻の感想です。
次巻は来月すぐに出ます。おそらくその先もすぐに出るでしょう。
サンデーは今年、55周年を記念して「新連載55連発」とかいう奇妙な企画を打ち出しています。
吉と出るか凶と出るか?
‥吉なわけないですよね。
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