ひよ恋 12 (りぼんマスコットコミックス)/集英社
¥420
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さすがにこの巻で、次の購入を真剣に考えました。


ひよ恋12巻
雪丸もえ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


★あらすじ★
西山ひより140センチ。極度の引っ込み思案でしたが、190センチの男子・結心との出会いがひよりの生活を一転させます。
もじもじよちよち紆余曲折の末、ひよりと結心は付き合うことに。

ひよりたちは3年に。結心とは別のクラス。新しい友達を作ろうと躍起になるひよりは、美人でおとなしそうな乃坂秋穂と出会う。
ところが、秋穂は‥


☆☆☆

りぼんのヒロインは意地っ張りで見栄っ張り、自己保身のために勝手なことばかりして「これが私の青春よ!人生は一回しかないの!」と叫ぶ、それが基本でした。しかしひよ恋はそれを排除して成功した漫画です。

西山ひよりはオドオドしているものの、人を疑わない、嫌わない、心の広い主人公。ぶっちゃけひよ恋は「君に届け」をりぼんに引っ張ったような漫画ではあるのですが、「読者に好かれるヒロイン」「読者の理想」の地位を確立しています。

私はこの漫画が画期的だと思いましたし、初期は応援していました。ですが‥




この先は激しくネタ/バレ、かつきつい話になるため、
見たくない方、ひよ恋がすきな方はすぐにお戻りください。











゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆



12巻は3年の始業式から始まります。成績順のため結心とクラスが別れます。頼りになる幼なじみのりっちゃんは再び同じクラスですが、コウとの仲を優先させたいひよりは「自分で友達を作ろう」と躍起になり、近くの席にいた乃坂秋穂に話し掛けます。


ところがこの秋穂、「束縛系」。

りぼんでは「自分以外と仲良くしないで」と言い出すキャラが本当に多く、またか!!とまずがっかり。

秋穂は「彼氏と友達なら彼氏をとるのよねみんな‥」とつぶやき、ひよりを困惑させます。お人よしのひよりは秋穂を気遣って結心との昼食を断るハメに。
だんだんと二人のすれ違いができる上に、りっちゃんとお揃いのシャーペンを投げ捨てるなど「お前仮にも17歳だろ」と突っ込みたくなる行動に出ます。

一連の行動は結心、コウ、りっちゃんが把握しています。しかしひよりはなにがあっても秋穂を信じていたく(秋穂にシンパシーを感じるから)、誰にも相談しませんし、秋穂について注意されても聞く耳を持ちません。

最終的に秋穂は公衆の面前でひよりの教科書を破くまでやらかします。

実は秋穂、結心と同じ中学校。整形しているため結心はピンと来ていない。では結心が好きでひよりを嫉んでいたのか、というとひとひねり。秋穂は結心の幼なじみ・妃が好きだったのです。それこそ妃をストーカーのごとく付け狙い、叶わなかった想いをひよりにぶつけていただけという束縛系の末期。


最後のアレなヒキまで読んで、なんだこれ、と思いました。秋穂が高3にしてこのていたらくであることをまずはじめの問題として、

★何故12巻続けてきた先で使い古されたネタがでてきたのか
★何故今、悪意をネタにしなければならないのか
★一巻まるまる使うような話か
★ひよりは何故話さないのか、周りも止めないのか(むしろ話を引き延ばすために話させなかったのではないかと考えられる)
★結心をミスリードにして、オチが妃つながりという安易さ

いろいろな疑問がでてきました。


私は幼年漫画を大人の漫画より重要と考えています。子供が漫画を好きになるかならないかの「入口」だからです。
その入口がどうしようもなかったら、子供は漫画を嫌いになります。

「ひよ恋」は2ケタ刊行し、看板になっているので他のりぼん作品より広く読まれているはず。本誌を卒業した大人も買っているでしょう。
しかし対象年齢が低いちゃおでもやらない展開をやっている。同じ展開をやるにしても、だらだら続けたりしません。


秋穂の騒動について「彼女が言うようにひよりが大して苦労せず結心を手に入れ友達とワイワイやってるのはおかしい」と思う人もいるかもしれない。

しかしそれは読んでいる人自身が個人的に恐れていることであり、ひよりの周りは必ずしも読者の思うとおりにならない、という考えが抜けています(ひよりは比較的いい子だし、努力してますし)。

また、この「読者と作者の世界でキャラの考え方が固定している」流れはいつもりぼんの中にあり、だからこそ束縛系が必ず現れ(作者と読者が高確率で経験しているから)、「嫌われてる」と主人公が思ったらそのとおり屋上に呼び出されてケンカします。
予定調和です。

現実はそうではありません。
嫌われてる、と思っても相手はそこまでこちらのことを気にかけてない。
それが分かり気抜けする主人公を描いているのがちゃおなんですよ。


私はネタ切れか、話を作ってるのは作者ではないかもと思ったりしています。
今回も正面向きの顔が歪んでいるし、線が粗く画面も白い。
作者が楽しく描いているように見えない。

これなら続けてほしくない、新しい作品を描いてほしいと思うのです。


ここまで我慢して読んだ方、ひよ恋を含めてりぼんの漫画になにか意見があったら是非コメントをいただきたいです。
ただし、「わたしゎひよ恋が好きです、きらいなんてゆるさない!!」「だったら買うな」等の感情的なコメントは記録のために表示しますが返信しません(あえて買っているんで)。


あともう一つ、この先に想像されるのはひよりの無償の愛かなと思うのですが‥(あと結心がひよりのお人よしを怒るかもしれないが、結心はスペック低いんですよね。これは風早も同じ)
りぼん全体に言えるんですが、どうしても主人公無双の展開になるんですね。りぼんには主人公の憧れの存在がいない。
流れ星レンズにしっかりした教師がいるかな?ぐらいでしょうか。
こういう部分もバランスが悪くあやういなと考えています。

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