- 私がモテてどうすんだ(1) (講談社コミックスフレンド B)/講談社
- ¥450
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「王子様の隣には王子様
それでいいじゃない
それがいいじゃない!!」
私がモテてどうすんだ1巻
ぢゅん子・別フレKC
(別冊フレンド掲載)
★あらすじ★
芹沼花依(かえ)17歳、ガチ腐女子。腐仲間のあーちゃんと「掛け算トーク」をし、オタ活動に励む毎日。それは二次元に飽き足らず、学校の男子でも妄想してヨダレを垂らしていた。
しかし愛していたアニメキャラが突然死んでしまいショックで寝込んでしまう。
一週間後、激ヤセした花依は誰もが振り向く美少女と化していた!!
同級生の五十嵐と七島、後輩の四ノ宮、先輩の六見が一斉に花依へのアプローチを始める。
「私がモテても萌えないのに!!」
羨ましい状況に困惑する腐女子の右往左往を描いたアホ漫画!!(褒めてる)
☆☆☆
あなたは複数の男性がふざけあって肩を組んだりしている姿にときめいたことはありませんか?‥それが腐女子の始まりです。腐女子は男性同士の恋愛、絡みを好みます。
腐女子は世間でも認知されはじめ漫画でも扱われるようになりましたが、この「私がモテてどうすんだ」は作者がマジもんのBL作家なので主人公もマジもんです。アニメのチェックと実況は当たり前、キャラの抱きまくらやシーツを買い込む。同級生の五十嵐と七島の絡みを見て「5×7だ」「いや7×5だ」と友達のあーちゃんと掛け算トーク(左がしかける側、右が受ける側です)。普通の人が見たらドン引きかもしれません(男性はそんな話されると身の危険を感じるらしい)が、腐女子にとっては最高のひととき。
で、一番大事なのはいくらイケメンだとしても「自分が」介入しないということ。自分が愛されるわけがないという諦めや、「女が絡むと単なる恋愛になってつまらない」という考え方があるのです。
ですから主人公の花依は男子の絡みを鑑賞してるだけで幸せ。デブでメガネですが、彼女にはそこの負い目がない。だって、モテる必要がないのだから。七島にからかわれても気にしない。
ところが一週間飲まず食わず寝込んで激ヤセし、花依は「別人だろ?!」と疑われるぐらいの美少女に。
四人のイケメンは突然花依をデートに誘います。あーちゃん曰く「どんな乙女ゲーだよ」。
私も花依の外見が変わったことで態度を変える六見先輩以外のキャラクターにイラ立ちを感じましたが、「乙女ゲー」と言われれば納得です。
乙女ゲーは、一人の女主人公がたくさんのイケメンと絡むアドベンチャー、もしくはシミュレーションゲームです。ギャルゲーの女性版。
モテることに理由はありません、ゲーマーが楽しめればいいのですから。
ただし、乙女ゲーは主人公が「自分」つまり女の子。花依は腐の世界から突然そちらへほうり込まれてしまった。
「乙女も腐女子も同じオタクじゃね?」と思うかもしれませんが、微妙に違います。
双方が男じゃないとダメな人は確実にいます。例えば男性同士のライトな恋愛を描いたBL小説や漫画は、「乙女読み」をする人と「腐女子読み」をする人に分かれます。
乙女読みは受ける側に感情移入します。
腐女子読みは感情移入などせず絡みを楽しみます(私は少女マンガばっかり読んできたので腐女子読みができません)。
乙女と腐女子は別に対立しません。兼ねることも可能ですし、あーちゃんみたいに彼氏持ちもいます。
ただ、花依は根っからの腐女子。みんなでデートしてもイケメンたちが絡んでいる方にドキドキしてしまう。
四人のイケメンはそんな花依の奇妙なリアクションに困惑しつつ面白がってついていきます。デートほっぽって抱きまくら買われても、オタイベ優先されても平気のようです。
まずスポーツ派でさわやか系の五十嵐。
彼とよくつるんでじゃれあうのが不良っぽくてガサツ系の七島(死んでしまったアニメキャラに似ているらしい)。
保健委員会の後輩四ノ宮はツンデレ系の美少年。
史学部の先輩六見は寡黙で変わり者。
四人はこれから花依の「腐界」に振り回されるでしょうが、なんとか花依を乙女、いやお姫様にしようと頑張るんだと思います。
が、花依は自分が愛されても困るのです。好きな人が女なんか愛しちゃいかんのです(笑)。その辺のジレンマがこの漫画のキモでしょう。
私はヤセても動じなかった、むしろデブの頃から花依をちゃんと見ていた六見先輩が妥当だと思いますし、非常に好みです。
逆に五十嵐がうさんくさい‥!!
何故五十嵐垂れ目やねん!!
でも七島が流れ的に本命かもしれませんね。なんというか、別フレっぽい。
四ノ宮を含めても、逆ハー少女マンガに出てくるイケメン(鬼畜系、長髪ナルシスト、金持ち、ハーフなど)とは少々タイプが違う。これがBL作家の考え方なのかと思うと興味深いですね。
私は花依に腐道(そんな道はない)を貫いて欲しいのですが、媒体が別フレですから難しいですかね?
また、作者と腐仲間の「実体験」に基づく強烈なオタ行動も注目です。わ、私は‥キャラの誕生日は祝ったことあるけど‥その発想はなかったです‥!
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