シュガー・ソルジャー 6 (りぼんマスコットコミックス)/集英社
¥420
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「入谷くんに出逢えたこと
キラキラ光る水面も
2つ並んで伸びる影も
全部が奇跡みたいなこの夕暮れを
私 ずっと忘れない」


シュガーソルジャー6巻
酒井まゆ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


★あらすじ★
如月麻琴、高校一年生。姉の莉華が読者モデルなため、コンプレックスを持つ女の子。
いつも涙目でネガティブなめんどくさい系女子だったが姉の存在関係なく接してくれる入谷を好きになった。
麻琴は入谷に告白するがとある理由で断られてしまう。麻琴はまたがんばろうと一歩踏み出すが、中学の時に告白してくれた渡瀬くんが現れ‥?!


涙目主人公が精一杯頑張るラブコメ、ついに二人が?!


☆☆☆

ファンタジー漫画「MOMO」の後酒井先生が発表したのはネガティブ主人公が王子様に恋するごくごくオーソドックスな恋愛漫画。
しかし主人公の麻琴が4巻からふっ切れ始め、ヒロインとして輝いてきました。その変わり様、りぼんでは貴重です。
5巻の感想はこちら→ 。他の漫画といっしょくたになっています。




゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
ここからは単行本を読んだ人だけどうぞ。
漫画をお小遣いで買うことが作者の力になります。
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆








入谷の過去、心の傷を知り、それでも彼のためになりたいと決めた麻琴。文化祭の実行委員を引き受け、今までとはまるで違う積極的なキャラクターに成長してきました。
恋する女の子はすごい。ネガティブで被害妄想の激しかった麻琴ですら変われる。それは読者にも強いメッセージとして伝わったのではないかと思います。


しかし、そんな麻琴も中学の時に告白されたことがあります。麻琴は当時ネガティブすぎて断ってしまったのですが、その相手・渡瀬くんに申し訳がなくて高校では頑張ろうと決心したんですよね。

渡瀬くんが近づいて来たらこの話はクライマックスかな、と思っていましたが‥前巻で「意外と違う」現れ方をしてきました。
うすうすと予想はしていましたが、渡瀬は麻琴にアプローチするも、目的は麻琴そのものではなかったんですよね。そして混乱は長引くかと思いきや、2~3回でまとまってしまった(豊田さん本当にいい子)。


この先のクリスマスイベントも(次巻予告からして)トントン終わりそうなんですけれど、なんか、なんというか、某連載に対するアンチテーゼなのかしらと余計な詮索をしているところです。シュガソルは展開がよくまとまっております。


しかし、この巻から「新たな壁」が登場しています。
新たなる恋敵とかあの女とか言い寄るイケメンではないですよ。派手な事をするわけではないのですが。

そう、麻琴のお母さんです。

今まで如月家はお姉さん以外あまり出ていませんでした。巻の途中から顔出ししてきたんですが、この人まずいですね。麻琴がバイトしたいと言うと「あんたはどんくさくて何もできない」と言って縛り付ける。お姉さんが一緒になって懇願すると許される。

麻琴は小さい頃から姉に比べて外見が地味だったらしいので、いつも地味な色の服をあてがわれ、何かと比べられてきた。

子供に向かって「おまえはダメだ」と言い続ければ、その子はその通りダメな子になります。
ネガティブな麻琴を作ったのは半分ぐらいお母さんのせいでしょうね。

お母さんも誰かと比べられて育ったとか、麻琴が自分に似てぐずぐずしていてイラついてるのかもしれない(逆に莉華みたいに完璧だと嫉妬する母親もいるんですけどね)。

入谷を捨てた母親は間違いなく「毒親」ですが、自覚なく子供を押さえ付ける親はいくらでもいます。
りぼんを読む年頃だと反抗期に片足突っ込んでますから、共感してる子もいるでしょうなあ。


ただ、どうしても「りぼん的だな」と思ってしまう。この作品だけでなく、MOMOでも叶歌の母親が夢に辛く当たった。逆に流れ星レンズみたいにケータイ買ってあげたりなんやかんや甘い親も最近のりぼんで見かけますが、「冷たい」か「甘い」かどちらか極端なんです。

親なんて、もっと普通じゃないんですかね。

「こっちむいてみい子」みたいに親が作者の分身そのまんまなのも行き過ぎではあるんですが、親が「しんどい」と思いつつも子供の世話をし、ときに間違えときに先を示す、あれこれブレた親がいてもいいんですよね。

麻琴の母親はいずれ折れてくるでしょうけど、そういうのいちいちドラマチックに展開しなくていいというか、もう「親子のいざこざはお腹いっぱい」なんです。
自分の中でブームが過ぎたといいますか、キミソラみたいに「親はいいけど祖母が大変」ぐらいのヒネリが欲しい。


それから「彼」と「彼女」にフラグが立っている?一旦はオチがつきそうですが、たのしみです。

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