- 國崎出雲の事情 16 (少年サンデーコミックス)/小学館
- ¥450
- Amazon.co.jp
「最初からやって意味があるモンなんか
そーそー無ェだろ。
意味があるモンにするのはてめー次第だからな。」
國崎出雲の事情16巻
ひらかわあや・少年サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)
★あらすじ★
國崎出雲16歳、男の中の男を目指す美少年。そこらの女の子より超絶かわいい!!
息子萌えの父が危ないので別居していたが、歌舞伎一家の國崎家へ戻ることになってしまった。
腐っても國崎家の跡取り、梨園が放っておくわけがない。
男にばかりモテる上、ずっと嫌っていた「女形」をやらされる!!
しかもウザい存在でしかなかった紗英が出雲をかばって大怪我をし、「男なのに」心が揺れている‥出雲の明日はどっちだ?!
芸能科の研修旅行で大鹿村に行くことになった出雲と御曹司たち。ところが村へのバスはないし初っ端から途方に暮れる。そんな時現れた中学生の良と直は‥?
女の子にしか見えない出雲と梨園のイケメンが新しすぎる世界をを開くカオス漫画!!
節分&バレンタインが大変なことに!!
☆☆☆
少年漫画における「男の娘漫画」というのは、かわいすぎる男の子に友達の男子が翻弄されるものであり、それが面白さでした。
この「國崎出雲~」もそういう漫画だと思っていたのに、求愛し続けてきた紗英に対し12巻で出雲が振り向いてしまいました。大手出版社の漫画でガチなモノが始まるのは衝撃です。
また一方、メイド喫茶の杏李に正体がバレました。「好きになっていい」と思った杏李は出雲に近づきつつあります。さらに杏李は出雲の想い人を松樹と勘違い中。
16巻のメインはひらかわ先生が綿密に取材されたであろう「大鹿村編」です。
大鹿村は実際にある村で、村民が歌舞伎を続けているという素晴らしい伝統が残っています。数年前「大鹿村騒動記」という映画もできたほど。
ただ、「私は」面白かったかと言ったら、ちょっと。
あくまでも私の話。
もちろん先生は一生懸命描いています。映画に躍らされた観光客にウンザリしている地元民の思いも表れているし、忠臣蔵も丁寧に見せています。
中学生の虻川良(よし)は歌舞伎が飛び抜けて上手いけれど「だからといってなんなんだ」という虚しさを抱えていたり。
だって、そこからいきなり累みたいに「歌舞伎やります!」なんて考えもしないでしょう。
そんな中学生の葛藤を出雲たちがある方法で解決に導いていくのですが、
長編にする必要があったのか?というとひっかかるのです(実を言うと、「白木編」もそう思ってる)。
この「大鹿村編」がその後の節分とバレンタインに大きく関わってきますが、「奴」の背中を押すのは他の存在でもよかったと。
さもなくば良が本気で関わってくれればと。中学生たちの出番がこれっきり、というのが一番の不満かもしれません。
サンデーの連載は大体2~3回で話を区切る事が多いです。これは読者がいつサンデーを読んでも楽しめる配慮。ですが人気が出てくると少しずつシリーズが長くなります。まあ、ジャンプみたいに「ずっと終わらない」わけではないんですが。
昔の作品でも例えばらんまの飛龍昇天波編だとか、GS美神のアスタロト編とか、読んでいて「かったるいなぁ」と感じたりしたものです。らんまも美神さんもシリーズを終えるとまた短編を連ねていったわけですが、そして面白いわけなんですが、「あれはなんだったんだろう」と感じる。私が長編好きじゃないだけか?
逆にマギはシリーズが長いの分かっているから、そういう事は思わないのです。
ひらかわ先生、あんまり長編得意じゃないというか、まだ慣れてないというか、あの編集がなんかやらかしてるのか‥いろいろ考えることはあるんです。次の巻から始まるシリーズについても同じ事が言えます。
次のシリーズについてはかなり言いたいことがあるのですが、またその時に。
節分とバレンタインはもう‥もう‥とにかく見ていただきたいです。
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