- コミンカビヨリ(2) (講談社コミックスキス)/講談社
- ¥450
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「‥なんで?
好きな仕事をしているのに?
なんで自分じゃなくなるんですか?」
コミンカビヨリ2巻
高須賀由枝・KCKISS
(KISS掲載)
★あらすじ★
赤石萌、アラサーのイラストレーター。長寿家系の身を案じ、築80年の古民家購入。その古民家に目をつけたのがイケメン建築家の池内慶。家に「民子」と名前をつけて異常なまでの愛情を示す。入り浸るようになり池内が段々気になる萌だったが‥彼女は恋をしないという誓いを立てていた。
イラストレーターの仕事が来なくなったのは池内がいるせいだ、と思い込んだ萌は池内を拒絶し‥?
「グッモニ」シリーズでりぼんとクッキーを支えてきた高須賀先生が講談社で描くプチ田舎ライフ!!
☆☆☆
なんだかんだ2巻発売です。KISSも月刊化しましたが、毎月連載してるみたいですね。
高須賀先生の漫画には他のレディース漫画家がかけない「普通」の風景があります。ドアToドアのクルマ社会、悩める普通のハデでもジミでもなんでもない女子。レディース漫画のスキマを突いて来ている。
もちろん主人公の萌はイラストレーターという華々しい職業についていますが、仕事がとれなくて貧乏にあえいだり、かといって買い物スイッチが入るとドカ買いしたり、ロスジェネ女子のジレンマ丸出しなんです。
また、「仕事のために恋愛しない」という勝手な誓いを立てて頑なに守るため池内にひどい仕打ち。
ただ、これわかるんですよね。
私も過度に幸せな時が来ると「次は絶対不幸のずんどこに落ちる!!」とビクビクしてしまうんです。幸せを喜びきれず、損した感じになる。
でも池内はそんな萌の頑張る姿が面白いと叔母の華に打ち明けます。彼は努力を知らないエリートですから、萌は新鮮なんですよね。
あとは、変人同士気が合うとか(笑)。
しかも池内はかなり余裕の体制です。いずれ何もいわず籍入れちゃうくらいの自然さです。
またこの巻から萌の友達が登場します。「グッモニ」のまりなとは違い、職業がリアルな上にフラフラしていない。というか、身近にいるよこういうの、って思わせる。
みんなうまくいってるようでいってない。
そして萌ほど長寿ではないにしろ、皆が将来を不安がっています。
「自分で女子と言ってはいけない」世代の女性は、みんな将来が不安。今やってる仕事は定年まで続けられるのか、子供は生めるか、結婚できるか、そしておだやかな死を迎えられるのか。
自分がしっかりしてようが、旦那が、子供が、親が、どっかの親戚が、例えば連帯保証人になっちゃったとか事故ったとかなりかねないんですよね。
萌はもしかすると、自分以外のモノに責任を持つ「恐怖」も感じているかもしれません。だって、好きで好きで仕方ない仕事をしているのだから‥
その中で野々村の奥さんに放った一言は萌そのものを表しているんでしょう。
この漫画、ほのぼののんびりしてる割にズドンと来るんですね。グッモニとはこの辺が違うみたいです。
巻末あたりは「超展開か?!」と思わせるヒキですがたぶんなにも‥ないでしょうね‥
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