- 猫と私の金曜日 1 (マーガレットコミックス)/集英社
- ¥420
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「いいよな余裕のある奴は
綺麗事もさわやかに言えて
俺は小学生で
片想いで
背も低いし
汚いやり方しなきゃ男だって気づいてももらえない
全然フェアじゃねーよ!」
猫と私の金曜日1巻
種村有菜・マーガレットコミックス
(マーガレット掲載)
★あらすじ★
立花愛、16歳。芹沢未亜先輩が大好きな普通の女の子。
先輩を見ているだけで胸がきゅううんとなって、乙女回路がぐるぐる回っちゃう。
そんな愛だったが、いとこの小学生・本条猫太くんの家庭教師をすることになった。
可愛い猫太くんを「天使!」と思いながら見守る愛だったが、芹沢先輩へのラブレターを猫太に隠されてしまう。
「愛ちゃんが好きなんだ」小学生に告白されてしまった愛!
小学生なのに、愛の乙女回路はぐるぐるしていて…?!
りぼんを卒業し、マーガレットへ移籍した「あの」種村有菜、満を持しての新作!
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私は種村さんが好きです。「りぼんを潰した張本人」と言われていますが、本当の犯人はあぐらをかいて創意工夫を怠った編集部です。
ちゃおの編集部がどれだけ頑張ったか、種村さんをたたいている人たちは全然わかっていない。
むしろ、種村さんは没落していくりぼんのなかで一生懸命屋台骨を支えてきたんですよ。
コミックナタリーで先生のインタビューがあります。→★
こちらを読んでいて先生のプロ気質に驚かされます。種村さん自身デビュー作は普通の恋愛マンガですし、別に異端児でもなんでもなかったんです。
たしか池野恋さんがときめきトゥナイトを始めたころも往年のりぼん読者からそういう見方をされていたそうです。毛色の違う漫画が出てくれば自然と否定する層はいるのです。そして種村さんが出てきたころインターネットが普及し、簡単に悪口をかけるようになったわけで。
あと、本人は「りぼんを卒業する年齢」と言ってるんですが…
ちゃおの作家の年齢を今からここにざっと書いときますね。
中原杏・八神千歳・いわおかめめ→37~38
やぶうち優・にしむらともこ→それより遥か高齢
おのえりこ→その上
他の作家さんはもう少し若いですが、30は超えています。もちろん、「学生作家」とかいうものはいません。・・もしかして、白雪さんが一番・・若い?
ちゃおでは種村さん(36?)より年上の人が現役バリバリなんですよ。
それでりぼんより売れているという事実を認識してほしいです。
それでもマーガレットに移籍した理由はわかります。
だって、別マならともかく無印マーガレットにはこれといった作品がなく、ライバル誌に大きく差をつけられてるどうしようもない雑誌ですから。
種村さんが入ってコミックス収入で稼いでくれればいいわけです。
さて、マーガレットで連載を始めた種村さんですが、一作目はド直球、王道ラブラブ恋愛マンガです。
単行本でまとめて読んでみるとなんてことないのですが、これが雑誌に載っていると正直浮いてるんですよね。
たぶん無印マーガレットを愛読している人から見れば「なんだこのトーンバリバリ甘々の漫画は」と思うだろうなーって。
しかし、ライバル誌少女コミックには種村さんの親友水瀬藍さんがいます。現在、大人気作家。
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池山田剛先生の作品と合わせて読むと、大して内容変わらないんじゃないかと思いますよ。
あと、花ゆめもそうじゃないでしょうか。
絵柄もみんな華やかですし。
ようするに競合している「隔週少女雑誌」ですでにマーガレットが異色になってるんです。
無味乾燥な絵柄だし、下手にリアル性を追求してギスギスさせてるし。
かといってジャンルに乏しく、男女のイザコザばっかり。くっついたらくっついたで、男が途端にやきもちを焼きだしてめんどくさい。
「それがマーガレットの味であり、個性」でしょうが、そこを譲ってもマーガレットには花男という化け物作品があった。あの漫画は絵柄が華やかでしたよ。
種村さんの移籍をきっかけに、マーガレットにも変化が訪れたらと切に想うわけです。私も週刊だったころのマーガレットから読んできてるんで。
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さて、そんなことをいろいろと書き連ねてようやく内容。
高校生と、小学生の恋です。
幼くて血気盛んな猫太くんがあれこれ頭を使って愛を惑わせていくお話。
多分…小学生ならではの背伸びのいじらしさ、かわいらしさを描いていきたいんだと思うんです。
相手よりちょっとばかり遅く生まれただけでハンデを負うつらさもわかります。
そういうのが好きな人は最高の作品だと思います!それは断言するんですが…
…私は、年下の相手に興味がない人間なのです。
ちゃお等で小学生同士の恋愛を見るのはぜんぜんかまわないんですが、高校生と小学生となると、もう全然共感できない…
芹沢先輩の方が全然カッコイイし、種村さんが今まで書いてこなかった感じのキャラクターになってますし、仕草もいちいちエロくてツボるんです(正直種村さんがここまで書けるとは思わなくて驚いてしまった)。
むしろ、芹沢先輩へのラブレターを隠したりメール全削除した時点で「猫太この野郎」と思ってしまったぐらい。デートの時も、ちょろちょろしてる邪魔者にしか見えない。
多分私、年の離れた弟がいるからなんじゃないかなと思うんですよね。姉から見るとかわいいけど、できることの限界が見えちゃうんですよ。(げんしけんで笹原が妹萌えしないのも、ギャルな妹がいるからですよね)
ですから私は芹沢先輩がこれから猫太に出し抜かれてギリギリするのを楽しみに見ていこうと思います。芹沢先輩が愛を好きな「理由」もかなり危ういですしね。
あと、種村さんが意外と現代の女子高生を見てるんだなという驚き。
制服の着こなし、友人モス子のもっさりした感じ、私服、部屋、そこまでズレていない。
あ…あくまでも、種村さんが、という話なんですけどね。とんでもない私服が出てくるんだと思ってたんで!
それからマーガレットだからか「柱」が存在しないし、あらすじ枠に先生のコメントが一切なかったのも好印象です。
隔週刊ですし、今までより単行本発売速度が上がりそう。次巻も楽しみです。
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