- 茶柱倶楽部 4 (芳文社コミックス)/芳文社
- ¥650
- Amazon.co.jp
「あとに形は残らなくても
私は今
『いい茶』をお知らせして回りたいんです」
茶柱倶楽部4巻
青木幸子・芳文社コミックス
(週刊漫画TIMES掲載)
★あらすじ★
おっとりしているが極端に運のいい茶園の娘伊井田鈴。宝くじのお金で店舗つきトラックを買い、全国を回っている。
彼女の夢はお茶をいろんな人に知ってもらうこと!
さらに自分の世界を広げるため、桜井先生に知り合いを紹介してもらう鈴。人は人を呼び、そして繋いでいく‥
読んだらお茶を入れたくなる!!お茶だけにこだわった不思議なグルメ漫画。
☆☆☆
もやしもんを読むと菌が見えるかもと思ったりビール飲みたくなったりしますが、こちらを読むと茶器を揃えてお茶を入れたくなります。
茶園で育ちお茶が大好きでたまらない鈴。日本中を走り回ってお茶で人を繋ぐのが夢。「茶馬鹿」な彼女には佐山高子や桜井教授など様々な味方がついてきます。
4巻では「もっと知識を深めたい」と思った鈴が桜井先生の通な知り合いと出会います。
花火師、バーテンダー、鍼灸師、宝石職人‥それぞれ仕事は違いますが、皆お茶についてたしなんでいる人々です。
この漫画のしみじみした面白さの源は、鈴が出会う粋で通な人物達だと思います(高齢者多め)。
鈴は若くてボンヤリで、ただお茶が好きな「お嬢さん」でしかありません。
彼女には夢があるけれど、お茶の知識もあるけれど、一人では到底叶えられない。
桜井先生をはじめとする「先人」と出会い素直に受け入れる鈴。若い女の子が家族以外の年寄りと触れ合うのはなかなか難しいし、機会も少ない。
だけど鈴は彼らの知識や感覚を吸収し、どんどん成長していく。
また通は通を呼ぶらしく、鈴に力強い味方が増えていくのも読んでいて楽しいのです。
一方で「茶柱倶楽部」はお茶の知識がない人へもアプローチをしていきます。
奥さんは「通」ですがお茶は専門外の野球選手・江端。奥さんは彼と彼の娘(二歳)に同じお茶を煎れています。
赤ちゃんに与えるお茶は普通カフェインの少ない番茶とほうじ茶です。しかし朝、同じ緑茶を出す。
そこには奥さんの「工夫」があるのですが‥
江端がそれを知り奥さんに感謝した時、なんともグッときましたね。
お茶は何気ない時になんとなく飲むもの。普段のお茶でも心遣い一つで意味が変わってきます。
通が飲むお茶も、みんなが飲むお茶もみんな同じ。
だから鈴は「私は『道』をきわめるつもりはない」と言います。
彼女はただお茶を知ってもらえばよく、自分がどうこうなろうとは思っていない。
桜井先生は彼女に女商人の慶を重ねますが、鈴が知ったら真っ赤になって否定するでしょうね。
さて次巻は「お茶を知らない側」のお話が中心のようです。こちらもとても楽しみですが‥刊行が遅くてヤキモキしますね。どうにかならないもんだろうか!!(期待)
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