魔法使いにヒメのKISS (フラワーコミックス)/小学館
¥420
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「決めたよ 君に
魔法をあげる-‥」


魔法使いにヒメのKISS
久世みずき・ちゃおコミックス
(ちゃお掲載)


★あらすじ★
白川陽芽はごくごく普通の中学生。地面に埋まっている魔法使いを助けた時に言われた言葉が気になり、「魔法研究部」を訪ねる。
そこには三人のイケメン部員が。美少女にしか見えない星葉、執事になりたがる月代、マッドサイエンティストの天宮‥個性豊かな彼らにはさらなるヒミツがあり、巻き込まれるカタチになったヒメだが‥?


「真代家こんぷれっくす」シリーズで大人気の久世みずき、待望の新作。


☆☆☆

シリーズ作を持ちながら平行して他の連載やホラーも描き分ける現在ノリノリの作家さんです。すでに7月号からまた連載が決まっています。

ただ、私はこの漫画の続編が読みたかったな‥と少し残念な気持ちだったりします。


「魔法使いにヒメのKISS」はいわゆる部活漫画、しかも魔法が関わる話です。
昔から大好物のジャンルで、連載前からかなり楽しみにしていました。

その上三人も男の子が出てきて誰とくっつくかわからない逆ハーレム設定。結局三回連載の中で主人公のヒメが誰を選ぶのか示さないまま終わってしまいました。
「これはシリーズ化を狙ってるのかな?」と続編を待っていたのですが‥無理だったようです。


うまくいかなかった理由はなんとなく分かります。
まず、魔法漫画の割に「何をやっているかわからない」アングルで絵を描いてしまっていること。
地面に埋まった魔法使い、宙に浮いた星葉など、見せなければならない場面を的確に表現できていない。
作者の久世さんにその技量がない、とは思えないんです。ホラーとファンタジーは技術的に同じですから。
なんとなく‥作画に時間がなくて楽なアングルを選んじゃったのかなという気がする。

それから前の連載「トライ/アングル」は三角関係モノだったのですが、読んでみるとガチの一対一恋愛でした。
ちゃおの連載は大体三回。短期で三人の男女を生かすのは難しいのです。
なのに「魔法使いに~」は「三人のイケメン」を持ってきてしまい、皆の個性を生かそうとして本筋のストーリーが分かりづらくなってしまっている。



しかし、私はこの漫画が「好き」です。たぶんたまに読み返しちゃうかもしれません。
物語がかすむほどキャラが面白かったんです。
ほぼ「男の娘」のツンデレな星葉くん、誰かを主人にしたいのに召喚術を持つ月代、やることなすこと全部無茶苦茶なのに、抱えてるものが深刻な天宮。
ヒメをとりまく三人のやりとりが楽しくてしょうがなかったんですよね(そういう方向で「オレ様キングダム」は大成功してますが、BでLな要素が強いしそもそもの連載形態が違う)。

あと「トライ/アングル」と同じく某サンデーのあの漫画を連想させる部分があり、それがまたツボったのかもしれません(これは私が勝手に思っただけでありもし本当にそうだったとしても何ら問題のないレベルです)。
だから私は月代センパイ押しです。


本編では誰も選ばなかったヒメですが、書き下ろしの短編でなんとなく恋の行方が示されています。
私はかなり驚きましたが、皆さんはどうだったんでしょうか。この漫画が好きだった人は是非コミックスを買ってその目で確かめてください。

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