バター猫のパラドクス 1 (ジェッツコミックス)/白泉社
¥580
Amazon.co.jp



「兼末君安心して
これからは私 兼末君のこと
絶対に好きにならないから!!
ぜったいぜったい 好きにならない!」


バター猫のパラドクス1巻
きづきあきら+サトウナンキ
ジェッツコミックス
(ヤングアニマル掲載)


★あらすじ★
複数の先輩に言い寄って絡むと会社で噂の大和田若芽。しかし彼女はまだ「恋に恋する乙女」。彼氏いない歴=年齢、もちろん処/女。本当の恋が何なのかも分からずただ当たって砕けているだけだった。
若芽の次の標的は同僚のサワヤカ君・兼末健次郎。「君みたいな女の人は苦手なんだ」と言われてまた玉砕。しかし若芽が提案したのは‥

「うそつきパラドクス」で男性の心をわしづかみにしたきづき+サトウ両先生の新作!!
どんなパラドクスが待っている?


☆☆☆

大好きな大好きな作家さんです。恋愛の深さ、痛々しさ、重苦しさ、そして優しさを描かせたら日本一。前作の「うそパラ」が実写化するらしくようやく注目されだしましたね。

さてその「うそパラ」の最終巻で八日堂に言い寄る女の子がいたのですが、今回はこのワカメちゃんが主人公です。
(相手役は必ずメガネ男子だから苗字は中島かと思ってましたが違いましたね)

かわいいしムネも大きいのにワカメは彼氏がいません。社会人になって焦り出しバタバタしていますが空振りばかり。しかも迫ってきた先輩を蹴飛ばして骨折させるという珍事までやらかしています。
この子、ぶっちゃけ「天然」なんですよね。同僚で仲良しのアリちゃんと恋バナしてるときはまるで少女漫画です。天然で純粋で、ウソをつかないわけではないけれど「正直者」と言っていいでしょう。

前作のヒロイン・栖祐はウソしかつかない女性でした。ワカメは真逆と言えます。


ですが、もう一人の主人公兼末健次郎から見るとワカメは「どうしようもないウソツキ女」なのです。

これは蹴飛ばされた先輩が自分の体面を守るためにワカメを悪役にしちゃっているからなのですが‥兼末も難アリ。

モテるし恋愛経験はあるのですが何をしていいのか分からず女の子に「ヘタレ」と言われ‥
彼女には「自分が傷つくのがイヤなだけじゃない」とフラれ、女性なんかこりごりだと思っています。
これ、「モテキ」のフジですよね‥自分のプライドが恋愛より上。とにかく防御一辺倒。


そんな兼末から見ればワカメは誰にでも言い寄る得体の知れないバケモノ。だから告白された時怖くて拒絶した。


しかしワカメは「じゃあアリちゃんを紹介しよう」と頭を切り替え友達として関係を結ぶ。
そして兼末はアリちゃんを「挟んで」のワカメとのやりとりにまんざらでなかったりする。


二人は「両思いなどありえない」と思いつつ、ベクトルは互いを向いている。もどかしい勘違いとパラドクスが始まったのです。


いずれ挟まれたアリちゃんが大爆発するだろうな‥と今からワクワクしていますが、主人公二人がオクテなため、きづき+サトウ作品にしてはまだ「お色気」が控えめです。
いやいや、いずれまた「うそパラ」のようなとんでもない話になりますよね!いや、なりますよ!

そして丸悦や大栄など「うそパラ」の他の面々もいる豪華さ。いずれ番外編として彼女たちの話も描かれるかも知れませんね(大人の事情もありますし)。


最後に。
ワカメは本当に子供で、純粋です。
しかしその「無垢さ・天然さ」はどんなものより恐ろしい。
一巻からそれがじわじわ伝わってきます。これからが楽しみです。


にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村