山田くんと7人の魔女(6) (講談社コミックス)/講談社
¥450
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「おまえを助けてやるって言ってんだよ!!」


山田くんと7人の魔女6巻
吉河美希・KCマガジン
(週刊少年マガジン掲載)


★あらすじ★
進学校の私立朱雀高校。不良の山田竜は誰からも恐れられていた。
ところが白石うららとキスしたことにより状況は一変!!
朱雀学校には魔女の伝説があり、山田は魔女の能力をコピーできるらしい。
山田はうららや宮村・伊藤と共に「超常現象研究部」を発足する。魔女と山田の力はなんなのか?

文化祭の許可を貰うため、生徒会長の依頼を受けた山田たち。問題児の一年生・滝川ノア達を「指導」することになったのだが、ノアはかなりの食わせ者で?!

かつてこれほどキスする漫画があったか?!「ヤンメガ」の吉河美希が描く、キスをめぐる学園コメディ!


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男女関係なくキスの連続、そのおかげで爆発的ヒットの予感です。最近も表紙飾ってました。

朱雀高校には魔女が存在し、能力は代々受け継がれています。キスすることで力を使えるのです。
そして山田がキスするとその力をコピーし、さらにキスすることで他人にも能力をうつすことができます。
白石うららは相手と入れ代わる能力、小田切寧々は相手を魅了する能力、大塚茗子は相手とテレパシーを交わす能力、猿島マリアは予知能力。

魔女たちは寂しさや辛さを内に秘めており、それが「能力」になっている。山田は彼女たちを救うため、また自分の能力について知るためさらなる魔女を探しています。


さて次の魔女は滝川ノア、一年生です。人気者の三人の生徒を「操って」問題を起こさせ、手下にしている‥生徒会長はそんな彼女を山田に任せます。
しかもノアは既存の魔女を消し、仲間の三人に力を継承させようとしている。

説明通りならノアはとんでもない悪女なのですが、勿論事実は違います。
だって魔女は「自分の叫び」を伝えたくて能力を持つのですから。ノア本人もこのカラクリには気づいてなかったのかもですね。

ノアの能力は「トラウマになった過去を夢で見る力」。彼女はこれを使って人気者だった三人の事実を知り、その苦しみを分かち合います。三人は濡れ衣を着せられていました。
ノアは仲間の名誉を挽回するため魔女の能力を奪おうと画策していたのです。
元々いじめられっ子だったノアは誰かと繋がりたかったから力を授かり、相手を癒す使命を持ったといえます。


‥ここが吉河先生の凄いとこだなって思うんです。
ヤンメガもそうですが皆「つらい過去」があり、学園生活の中でそれを解放していく。ただし、いつも力技とコミカルさを忘れない。
ノアが受けたいじめはかなり残酷ですが、それも山田の茶々でうまくぼやかされてます。
夢を共有した一年たちもおそらくぐちゃぐちゃに泣き叫びあったんじゃないかと思いますが、そこも描かない。
だけどこちらはその経緯を理解でき、読後には物語の中の「温かさ」だけが残ります。
「描かなくていいものは描かない」、この選択が出来る漫画家さんて、今は少ないと思います(なんでも描いちゃう人が同じマガジンにいるわけですが)。


しかしそれにしても、ノアの仲間の三人は一体誰に濡れ衣を着せられたんでしょうか。彼らはそれについてもう問わないようですが、犯人は卑劣過ぎる。
いずれ分かって来るでしょうし、おそらくは生徒会長の周辺と関係してくるのでしょうね。

あと「魔女」は男でも構わないらしい‥?
かつての「魔女裁判」における魔女は単なる反分子であり性別は関係なかったらしいですからね。
ただ予告で微妙にネタバレ‥っすかね。毎回表紙もネタバレですからね(でも2巻は宮村だったな)。

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