エリートジャック!! 1 (フラワーコミックス)/小学館
¥420
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「『T・フラー』17世紀のイギリス神学者の言葉を思い出した
『行動は知識の適切な果実である』
頼んでダメなら自ら行動あるのみ」


エリートジャック!!1巻
いわおかめめ・ちゃおコミックス
(ちゃお掲載)


★あらすじ★
一に勉強二に勉強、三・四が予習で五に復習!!生徒が勉強ばかりやっている頭でっかちなオメガ高校。テストで一位になれば生徒会長になれるらしい。
彼氏のシュリ君と一緒にいたくて入学してしまった相川ユリアはがんじがらめのシステムに憤り学校を変えようとする。
生徒会長の野口はすぐにユリアが諦めると思っていたが‥?

多くのちゃおっ子に愛されるちゃおの宝・いわおか先生の快進撃、再び!!


☆☆☆

冒頭の台詞はコミックスからの抜粋です。IKKIでもITANでもありません、これはちゃおの漫画です。

それにしても、いわおか先生久しぶりのコミックス発売です。
「ダイアモンド・ステップ」から全く出ていませんでしたから、少なくとも二年。
ちゃおのコミックスシステムはシビアでして、連載をしないとよほどでないと単行本になりません。その間に増刊で数多くの読み切りを発表していますが(その中にはシリーズ物もあった)、これらが単行本になる可能性は薄いと思われます。
「ダイアモンド~」の掲載時に何かあったんだろうと思いますが‥当ブログにいらっしゃる方はいわおか先生のファンが多く、みなさん単行本を熱望していました。

愛される理由はたくさんあります。かわいらしい絵柄、スルスル動くキャラの表現力、発想の面白さ。そして漫画を愛している姿勢。
また、何があっても描くことを諦めない。
とても漫画家らしい漫画家さんだと思います。


さて久々のヒット作「エリートジャック!!」。すでに4月から本誌連載が決定しています。このままちょくちょくシリーズ掲載されてショコラやナゾトキ姫のように長い作品になればいいなと思っております。


‥うちの近く(ベッドタウン)では夜遅くになっても塾通いの小学生を見かけます。私の田舎には目立った私立がないのでそんな必要もない。「大変だなあ‥」と思いながら彼等を眺めています。電車に乗っていても私立の子供がたくさんいる。1時間も通学大変でしょうね。

しかし、なべて教える公立より私立の方が安心と思う親がいるわけです。成績の管理もしてくれるらしいですからね。

その中で子供はどう考えているのでしょうか。しかし昔のように、「勉強ばかりできてもだめだ」「落ちこぼれでもハートがあればいい」みたいな安易な考えは持っていないようです。

そんなちゃおっ子の心理に合致したのがこの「エリートジャック!!」なんだと思います。


主人公のユリアは彼氏を追ってエリート校のオメガ高校に入学します。本人はいたって明るく、ある意味騒がしい女の子。でも成績で生徒が差別される学校のルールを「おかしい」といえる自分を持った子です。

普通ならユリアは落ちこぼれであり、勉強ができなくても逆境をバネにして優等生をギャフンといわせるモノなんですが、

実はユリア、オメガ高校を首席入学した天才少女なのです。校内テストで一位になったので生徒会長に君臨し、学校を「ジャック」。常識にとらわれたおかたいエリートたちを翻弄します。

ユリアが「天才」なので勉強する苦労や成績を上げる達成感が抜けちゃっているのですが、のびのびしていながら時折知性的な面を見せるユリアの姿は「優秀でありたいし楽しく学校生活もしたい」今の子供の憧れと言っていいでしょう。

今の子供は現実的ですね。ちょっと前まで「おバカでも愛される」という風潮がありましたが、それは終わったようです。
子供の漫画の動向を見ていると心理が見えてくる。しかもサイクルは大人より敏感で目まぐるしいのがわかります。

あと毎回ユリアが偉人の言葉を挙げるのですが、今は分からなくてもただ「目にする」のは大きい。というか、ちゃおでこんなもの出てくるとは思いもしなかったです。


ただこの漫画、実は恋愛要素が薄いです(必要ないということか)。今のところ「彼氏のシュリ君」はユリアをオメガ高校に行かせたきっかけでしかなく、あまり絡んで来ません。つい最近増刊でシュリ君が何者であるかわかったのですが、これは二巻収録となります。

自分的にはテンプレ的につんけんした生徒会長野口の方がユリアと対立している分出番もあって好きですね。

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