- アゲイン!!(6) (KCデラックス)/講談社
- ¥590
- Amazon.co.jp
「うまくいかない時は
ずっとこの世界が続くかのように思えてたのに
一気に変わってく
何だ コレ」
アゲイン!!6巻
久保ミツロウ・KCDX
(週刊少年マガジン掲載)
★あらすじ★
今村金一郎は高校三年間を友達も思い出もなく終えようとしていたが、藤枝暁(アキ)と階段から落ち三年前に戻ってしまう。
高校生活をやり直せる?!
野球部の定期戦で失敗すると、応援部部長宇佐美の人生がボロボロになる‥?未来を知った今村は、この応援に賭ける。
しかし柴田麗緒が突然今村に告白?!
今村、モテキ?
「トッキュー」で高い技術を発揮し、「モテキ」で男女の恋愛の深淵を掘り起こした久保ミツロウの新作!!ブレイク必至!!
☆☆☆
6巻はまるまる野球部の定期戦。みっしり応援です。
ジャンプならだらだら続けそうなこの展開を、きちっとまとめてくる。さすがマガジン。
さて前の巻で「今村は落ち着いてきたが宇佐美がはしゃいでイタくなってきた」と書きました。
未来を見てきた今村が今を客観視できるようになったからなんですが、そんな今村をぶちのめす嵐がやってきます。
ずっと今村に片思いしていたレオちゃんがこのタイミングで告白です。
レオちゃん空気嫁!!と思いましたが、もし彼女を主人公にした「しょおじょまんが」だったら、ビッグイベントの告白は当然ですよね‥
自分としては宇佐美よりレオちゃんの方が好きだし控えめでいいよなと思うんですが、今はまずい。野球部の鈴木が彼女を意識し始めている‥
そして全てを達観していたはずの今村はパニックに。
嫌われるのは慣れてる。そのスルースキルもあるし、スルーする自分をコントロールできるようになってきた。
でも好かれるのは人生初めて!戸惑ってまともな行動ができません。
嫌われるより好かれる方が怖い。そういう事がありますよね。
今村はうっかりレオとキスしてしまい、それを知った鈴木はボカスカ打たれてしまいます。
‥応援の力とはなんなのか。
試合をする側に、本当に気合いを注入できるんだろうか。そんなもの結局、古臭い「精神論」でしかないのでは?
それが保守系に愛される「古きよき日本」そのものだと思うので私は大っ嫌いです。
一生懸命応援すればよろしい、気合いを注入すればよろしい、「頑張れ」を連呼すればよろしい。
「これだけエールを送ったんだからお前はやれるよなやれなきゃ死ね」
応援される側にしてみれば、そんなの押し売り強盗なのです。
だけど、今村と鈴木が紆余曲折を経て繋がるシーンを見て「これなら理解できる」と思いました。レオを巡って一回ぐっちゃぐちゃになりかけた二人。「アゲイン」の事を共有するまでになった二人。
「あいつ俺が押さえたら喜んでくれるかな」
今村が歓喜する姿をイメージできた鈴木。
いいイメージを持つと脳内にアドレナリンが回って‥という「おお振り」的なスポーツ理論に結び付きました。
ただ応援をここまで持ってくにはものすごい労力が必要ですよね。おそらくかぼ国の団長はきめ細かくやっていると思いますが。
要するに応援なんて、本当は派手なものなんかじゃない。みみっちくせせこましい草の根作戦ですよ。
どっかで「気合い」の意味がこんがらがって、精神論になっちゃったんでしょう。
さて、結局野球部は敗北。
宇佐美の将来はどうなるのか。
というよりはキスしちゃったレオとの延長戦があるでしょうし、途中から現れたヒロくんが「三年前」とか言い出しています。
まだまだ解明できない「アゲイン」のナゾ。次巻で少しでもヒントがつかめたらと思います。
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