ちはやふる(17) (BE LOVE KC)/講談社
¥440
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「瑞沢の部長は 見事ね
鍛えてある

『才能』と戦う覚悟がある―」


ちはやふる16巻
末次由紀・BLKC
(BELOVE掲載)


★あらすじ★

瑞沢高校かるた部は全国大会団体戦で念願の優勝を果たした。
そして個人戦へ。しかし千早は団体決勝戦で右手を負傷してしまい、若宮志暢に負けてしまう。
A級決勝戦は志暢対新となった。祖父を亡くしてかるたから遠ざかっていた新の、本領が発揮される―。
また、A級昇格がかかっているB級決勝戦に挑む太一は…?

アニメ二期決定!まだまだ走り続けるかるた漫画!


☆☆☆

二期はやらないといかんだろうなあと思ってました。変なOPED以外は非常にいいつくりだったので楽しみです。

さて、スポーツ漫画は巻を重ねるごとに試合のマンネリ化が指摘されます。
どうしても「今一番熱い試合」を表現しなければならないけれど、その次もまたさらに熱い試合をしなければならない。世界レベルのテクニックをキャラに使わせても、テクニックには限りがある。
そうして限界が見えた先に、「ありえないスポーツ描写」が始まってしまうのです。


ところがちはやふるは何度戦ってもマンネリにならないんですよね。
かるたに向かっているだけなのに、選手の個性やら、会場の違いやら、彼らの「その時目指しているもの」が刻々と変わるため、試合の条件が変わってくるのです。
今回は山城理音がいい例かもしれません。千早も軽く勝った相手ですが、今回の太一戦は圧倒的に差をつけられています。読み手が祖母でないことや疲労も関係していますが…ここから見えるのは「太一が今ものすごく強くなってきている」ということです。


一方で千早は新のとんでもない戦いぶりを目の当たりにして、感動するどころか深く悩んでしまうのです。
新と千早の戦い方はまるで違う。

「千早振る」。前にもかなちゃんが説明していました。
何があっても、ぶれない状態のことを指します。新はかるたをしている間、まさにその状態なのです。

今までの千早は耳の良さと速さだけで持ってきたようなものです。しかも相手の作戦に揺さぶられたり、自分からドツボにはまったりします。アタマガワルイといってしまえばそれまでなんですが、とにかくムラがあります。

千早はこの先、新のような状態を目指そうとするでしょう。でも、ムラがあるから千早なんじゃないかな?というか、いろいろ揺り動かされて変化するからこそ見つかる何かがあるかもしれません。

それにしても、新の戦いを見て「かっこいい…ハート」と恋愛モードにならないのが千早らしい。
今回合宿が始まり、周りが恋バナするのを見てようやく千早が恋愛の「れ」の字を理解しそうなんですが…
…。
いや、たぶん理解できないまんまじゃないかなと、期待しています。この漫画はあくまでスポーツ漫画であり、恋愛マンガにはなってほしくないので。


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