君に届け 16 (マーガレットコミックス)/椎名 軽穂
¥420
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「ごめんね 爽子‥
‥うれしいよ 大すきだよ
でも うまらないの」


君に届け16巻
椎名軽穂・マーガレットコミックス
(別冊マーガレット掲載)


★あらすじ★
ついに想いが届き、心が繋がった爽子と風早。
しかし修学旅行から距離感が掴めなくなりそのままクリスマスを迎えようとしていた。
また、健人はあやねに近づいて行くのだが、あやねの心は遠く‥

日本一の少女漫画、ついに16巻。


☆☆☆

爽子の想いが風早に届いてから随分時が経ち、「君に届け」じゃなくてもう「届いてる」だよなーと思っていたのですが、うまいことタイトルの意味が変わってきています。

というかもう、この漫画の主人公は「矢野あやね」なわけなんですけれど。
少女漫画を読む人が「少女」ではない現在、あやねの存在は読者に最も近い存在です。自分も、こういうムラのある付き合いばっかりしていたので見ていて辛いものがある。
だから幸せになってほしい。その一心でこの漫画を読むのです。


自分に自信がなく、自分から恋をすることができないあやね。経験は豊富だけど、誰をも好きになれなかった。
爽子や千鶴をいつもフォローし、くるみまで包み込む度量はたいしたもんだし皆彼女に一目置いているのですが、あやね自身が自分を評価していません。

男子からもあやねは「慣れている」と思われ、他の女子と違う風に見られています。だから茂木みたいな男子が出てくる。


しかし、その中で三浦健人があやねを見つけるのです。まるで風早が爽子を見つけたように。

ケントはあやねにいろいろ仕掛けるのですが、あやねは全部受け流してしまう。爽子はケントの気持ちを知っているのであやねに自信持ってほしいと伝えたい。


しかし、想いは「届かない」のです。


「君に届け」の「君」はもう風早だけじゃないんですよね。
そして、そう思う人間も爽子だけじゃない。


あやねに「届ける」のは爽子の仕事ではありません。ただそれがケントなのかピンなのかは不明。
ケントはものすごい頑張ってるんですけど、具体的にどうしたいのかが見えて来ないのです。風早と話していてその空振りっぷりがすごい。


また、爽子はもう一度風早に「届け」ないといけないようです。あやねにぶつけたパワーをそのまま風早に届けるのはいつになるでしょうか。


で、この巻の最後に最近流行りのトリビュートが掲載されています。いろいろもろもろの漫画家が君届のキャラクターで二次創作。
ザッと流して見ているといかに別マ作家が同じ絵柄なのかよくわかっちゃうというか‥爽子たちを書く事にムリをしてない感じが逆に怖かったです。
その中で久保ミツロウ先生が異彩を放っていました。本当に祝っているのかよくわからないですけど。


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