姉の結婚 3 (フラワーコミックス α)/西 炯子
¥420
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「もう『偶然』を『運命』だなんて思い込んだりしない
でないと
いつまでも私は自分の過去を『何か』のせいにし続けてしまう」


姉の結婚3巻
西炯子・flowersフラワーコミックスα
(flowers掲載)


★あらすじ★
岩谷ヨリ、独身・アラフォー。すでに結婚や恋愛はあきらめ、故郷に戻って司書をしながら「プチ老後」生活を送っている。
ところがイケメン精神科医の真木誠(既婚者)に攻めよられてしまう。
なし崩しに毎週金曜日「愛人ライフ」を送るヨリ。しかし藤野先生からお見合いを勧められ‥?
「娚の一生」で大ブレイクした作家のオトナ恋愛漫画。


☆☆☆

読み終えてすぐ、「面白いなあー!!」と叫びました。

アラフォーのヨリは今まで恋愛から遠ざかって生きてきました。そこに中学の同級生・真木が現れ付き纏います。イケメンで超有名な精神科医ですが、ヨリそっくりの妻・理絵がいます。

何を言っても諦めてくれないため、ヨリは心に武装をして不倫の関係を持つことになります。


ところが、ヨリをいたく気に入っている藤野先生が新聞記者の川原をお見合い相手として寄越すのです。
川原はエリートでさわやかで気遣い満点、完璧すぎる相手です。

なのに、欠点だらけの真木の元へ通ってしまう。

ヨリは悩んでいるようですが、当然だろうなと思います。


真木はたしかにズボラで無茶苦茶ですが、話巧みでありヨリを楽しませている部分があります。
そして元のヨリのままでも川原との出会いはあったでしょうが、「うまくいっている」のは真木のおかげ。

真木との不倫に踏み切ることで、ヨリは自分を変えることになった。ルイ子の手ほどきを受けたし、性格も円熟になってきた。
真木は精神科医です。もしかすると、自己否定的なヨリを手引しようと思っているのではないでしょうか。
中学時代、ヨリが真木を立ち上がらせたように‥


そして三巻はいろいろな結婚のカタチが提示されました。
ヨリ達が出かけた結婚式や、ヨリの同級生の話、
そして、真木理絵の結婚観。
ヨリとは違う意味で、自己否定感覚が強いですよね。真木が別れられないのは、理絵が心配だからでもあるのでしょう。


そして、妹ルイ子について。
何故ヨリと一回り以上も歳が離れているのか。ヨリが実家に近寄らない理由も関わっているようです。ルイ子が「そう」なのか、それともヨリが‥?
真木も、実母と死別し継母と離別しています。


みんなみんな、「家庭」の中に生まれ落ちて、その中で各々の環境を眺めて育っていきます。
ありふれた家庭もあればそうでない家庭もあり、子供は「これを真似ていこう」「いや、同じことはするまい」と思っていく。


そして大人になって考える。
「結婚とはなんだろう」と。

ホント、なんなんだろうなあと思いますよ。自分みたいなひねくれ者は特に。
理想を思い描いて達成しても、一寸先は闇。安らぎが欲しくて相手を求めたって、何があるかわからない‥

ヨリは「安らぎ」が怖いと言ってますよね。
恐怖は諦めに変わり、諦めがまた、間違った選択をしなければいいのですが、歌ったりしちゃうんですよね、彼女は‥


先が見えないこの漫画、本当に面白いです。


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