- ライアー×ライアー(3) (KC デザート)/金田一 蓮十郎
- ¥440
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「知ってたけど わかってたけど
透の中に湊が居ないことが
急に哀しい」
ライアー×ライアー3巻
金田一蓮十郎・講談社コミックスデザート
(デザート掲載)
★あらすじ★
高槻湊20歳、潔癖症の大学生。義理の弟・透(同い年)が女子にだらしなく、そのとばっちりをくらっていたからだ。
ひょんなことから友人の高校時代の制服を借りて「女子高生・みな」に変身。透とバッタリ会ってしまうが透は湊の変装に気づかず、マジ惚れ。グイグイ押されて付き合うまでに至ってしまう。
湊は烏丸くんと付き合うが、事実上二股になってしまうので透に別れを告げた。すると透が廃人同然になってしまい‥?!
「ハレグゥ」でお馴染みの大人気作家、マジの少女漫画。
☆☆☆
「このマン」にランキングされ、デザートの表紙を飾るまでになってしまった漫画です。
ぶっちゃけ、今一番面白い少女漫画(自分調べ)。
3巻もぶっ通しで読んでハラハラドキドキして、読んだ後余韻に浸ってしまい何もできなくなってしまう。
読み返してもまだ感情移入してしまう。
この魔力はなんだろう?
まず、湊が化けた「みな」のかわいらしさ。私はこの漫画を表情買いしたんですよね。
ですが、だんだんと透の魅力にハマってきたなと思います。
湊は透のことを「女にだらしないケダモノ」としか思っていなかった。ところが「みな」を通して見ると、非常に一途な男性だとわかる。
「みな」の為なら他の女性と修羅場になっても別れるし、どんな高い買い物もしてあげちゃう。「別れる」と言ったらガチでやばい状態になる。
ものすごく愛されているのが漫画から伝わってきます。かといって無理強いをしない。理想的な彼氏なのです。
外見的には烏丸くんの方が好みですが、透は行動と表情でガンガン引き付けられます。
最近「お前なんか好きじゃないんだからな!!」的なツンデレ男子や、感情が先走って主人公の事を考えない男子、空気で回りを引き付けるんだけど爽やかすぎて自分のツボにはまらない男子などなど、少女漫画を読んで男子にハマれない苦しい状況が続いておりまして、その中で透はメシア(笑)かもしれません。
さらに。
少女漫画では彼氏がウソをついたり、ライバルにヤキモキして主人公が泣きながら走るみたいなのがお約束です。そうでないと展開が持ちません。
ですが、「波乱」を持ち出すたびに主人公も彼氏も互いのマイナス部分を露呈してしまいます。最後に「さらけだして互いをわかりあって雨降って地固まる」のですが、しばらくするとまた繰り返す。
だからだんだんと魅力がうすれる。
「透とみな」の間にはこれがありません。二人は毎回互いの新しい部分を発見し、ラブラブ感を高めていくだけなのです。
そのかわり、「みな」という最大のウソが存在する。これがこの漫画の緊張感を保っています。
泣いて走らなくても恋愛漫画は成立する。ケンカしなくても恋愛漫画になる。「ライアー×ライアー」はすごい漫画だなと改めて思います。
さて3巻。廃人になりかけている透をほって置けず、そして本当に透を好きだと確信した湊は付き合ったばかりの烏丸くんに別れを切り出し、「みな」になって透の元へ向かいます。
透はみるみる元気になりますが‥湊は「みな」のすごさに悲しみを覚えたり。
さらにバレンタインデー。透が湊について「あまり喋りたくない人」とみなに説明するのです。ぶっきらぼうに、冷めた声で。
湊はショックを受けます。
それだけ透を好きになっているという証拠ですよね。
湊は「みなではなく湊を好きになってもらおう」と頑張り始めます。おそろしく困難な道ですが、全然うまくいってませんが、ある意味「枯れてた」湊にしたらものすごい成長だと思います。潔癖症が薄らいでいるのもすごい。
しかし‥透の台詞「あまり喋りたくない人」は別に、湊が嫌いということじゃないと思うんですよね。「みな」の前で別の女の子の話をすべきでないと思ったか、実際湊に対し何を喋っていいか分からないってところ。
だいたい、透が「みな」と湊を本気で別人だと思っているかがずっと曖昧ですから。
一方、別れを切り出されても優しく許してくれた烏丸くんですが、本当は納得していなくてモヤモヤしているようです。彼なりのさりげなさで少しずつ湊との距離を縮めようとしています。
また塚口先輩はまだ全然行動に出ていませんが、湊が好きなのは読者にバレバレですね。
それから‥透の友人桂くんのこと。
今回「みな」と会い、湊とそっくりで驚いています。この狼狽は普通じゃない。
また、桂はもともと湊にとって「普通に話せる数少ない男友達」なのです。
もしかして‥桂も実は湊のこと好きだったりするのかなと。
今回みなが桂にメルアドを教えたため、いずれ湊がケータイを混同してメール等やっちゃうんじゃないかと考えてます。
あと、透は桂にどんな「ノロケ話」をしているんでしょうね。
透からみた「みな」の良さがなんなのか、実はあまりピンとこないのです。デートシーンは二人で笑いあってるだけだし、会話シーンだと「ウソ」で慌ててるだけ。
外見はめっちゃかわいいですけど、まさか外見だけ自慢してるわけじゃないだろうし。
これをとことん聞き出したら、実は「湊そのまんまの特徴」だったりしないですかね?
そして巻末。とんでもない引きが待っていました。湊はまた、エライ嘘を重ねるんじゃないかと思いますが‥次の巻は来年です。
もうデザートを購入するしかないんじゃないのと悩んでいる所です。ただ一回のP数が少ないし、デザートにもう一つくらい吸引力のある漫画があったらなあ‥。
「ピカイチ」や「薔薇とオオカミ」が来てくれたら‥
‥無理ですけど。
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