注意・結構毒のある内容になります。


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レンタルコミックだといろいろな漫画に手を出せます。
苦手‥かもしれない漫画とか、賛否ある漫画など「買うかどうか迷うモノ」はちょうどいい。


で、あちこちで評判のいいこの漫画を借りてきました。


ましろのおと(1) (月刊マガジンコミックス)/羅川 真里茂
¥440
Amazon.co.jp


いろんな賞の候補になっているので読んでみたいとは思っていたものの、この作者さんが好きじゃないというのがネックだったんです。


妹が花ゆめ系大好きでして、自分もかつては好きだったので「赤僕」は全部買って読みました。

ただ、中盤から引っ掛かって来まして。

男性の登場人物はいろいろと魅力的であり肯定的に書いてある。しかし、女性で魅力的なキャラが一人もいない‥と感じて来たのです。
特に拓也のクラスメイトがなんかジメっとしているというか、彼女たちの過ちを藤井くんとゴンちゃんが諌める的な話が多かったんじゃないかなと思うんですね。
なにかあれば悪役は女の子、みたいな。


花ゆめを読んでいる層が自分の女性性を嫌悪しているのは重々わかってる。だから男装の主人公がたくさんでてくる。
そして嫌悪が突き抜けた先にBLがあるわけです。


ただ「赤僕」はそれをずいぶん助長したんじゃないかと「自分は」思ったんです。だから好きになれなくなったんですよね‥。



で、今回勇気を出して読んでみたのですが‥一巻めはとても面白かった。

津軽三味線といういわゆる「マイナージャンル」に取り組む主人公のお話です。


主人公の雪と大人の女性であるユナさん、そして周りの大人との関わりがいかにも「マガジン」らしい感じ。
そしてユナさんは非常に魅力的な女性。危ういとこはあるけど自分の道を踏み外すことはなかった。

また、雪が三味線を奏でるときに津軽の風景がバッと出る。コマの切替も見事で漫画なのに音が感じられます。
素晴らしいなあと思いました。


ただしユナさんと関わるこの話はあくまでも「パイロット版」の読み切り。人気があったでしょう、本連載が始まります。



‥が‥

雪の母親が雪をムリヤリ高校に入れるあたりから心配になる。
というか母親「梅子」の存在自体が怖い。

そして転入させられた高校に何故か「三味線同好会」があるのもひっかかってくる。

そして朱理・結という女の子の性格とその関係性を見ていて、

「これはすでに白泉社の漫画だな」と思いました。


さらに母の梅子は自分の財力を使って三味線の高校選手権を開いてしまう。
これが子に対する「甘やかし」でないことはわかるんだけど、でもなんだかなと思う。
また、三味線酒場を経営している竹子という女将もなんか怖い。
どの女性も身勝手に主人公の雪を振り回している。


一方で雪の兄である若菜や、同好会の海斗・オネエマンの雷は非常に魅力的に見えます。
特に雷は同好会の中で年上だし、いろいろと行動しているし、彼がいないと同好会が成り立たないなと思います。


そんなわけで結局、「三味線の描写や取り組む姿は素晴らしいのに女性が相変わらず」という感想に落ち着きました‥


特に朱理と結の関係がもう‥読んでいてモヤモヤ。最初4巻までレンタルしたのですがモヤモヤが晴らせずに5巻をすぐ借りました。こういう運びで「読まされる」のだから、引き込まれてるわけですけどね。


結はネガティブな割に自己顕示欲の強い文科系女子。
朱理は天然でありそのせいで同性から「ぶりっ子」といわれて嫌われている。しかも男嫌いですぐにテンパる。

二人はいわゆる「親友」でいつも一緒にいるのですが、結→海斗→朱理なため、結は朱理に嫉妬しています。だけどひた隠しにしている。

ところが結は朱理の煮え切らない一挙一動を事細かく観察し、いつもイライラしているのです。マニアの域まで見つめてます。
そんなことしてたらストレスでハゲるよ‥とこちらは思うのですが、これは朱理への愛情の裏返しというヤツ。朱理みたいになりたいのになれないから、先に嫌っておくみたいな。
5巻でそれが発覚し、朱理は結を受け止めます。
というわけでこの先二人は「至高の友情☆」を目指してまた密接になっていくんだろうと思いますが‥

自分はこう思ってしまう。

いや、だからさ、なんで二人ともお互いしか見てないの?
たしかに二人とも他の女子から浮いてるのはわかるんだけど、高校生なんだからもう少し周り見てくれよ。男子とはやってけるわけじゃん。
結もさっさと朱理を切ればいいのに‥海斗のせいといえどそれがしんどさに拍車かけてんだからやめろよと思ってしまう。
たしかに朱理をほっておくのは人道に反するのですが、朱理とベタベタすればどんどん「二人の世界」が閉鎖していく気がするのです。
で、こういう気持ちは花ゆめを読んでいるといつも感じてしまうわけです。


しかし月マガの読者は新鮮に感じているかもしれない。都合のいい女子が出てこないから逆に楽しいかも。



ところで、「マイナージャンル」を扱う漫画は他にもいろいろありどれも人気があります。

同じく少女マンガ家が作者である「ちはやふる」もかるたのウンチクがあり恋愛薄めのスポーツ漫画です。

でも、ちはやふるにある「友情」は少年漫画的ですよね。かるた部の面々は「友達」というより「切磋琢磨しあう仲間」です。千早とかなちゃんは仲いいけど、クラスに行けば別の友達がいる。
あと千早が「バカ」なので、いちいち細かいこと考えず人に近づいちゃうから、「友達関係どうこう」が生じない。
かといって闇を一身に背負う若宮志暢はとにかく「孤独」であり、他人に興味がない(ようにしている)。

ただし「ちはやふる」はどろどろになりそうな部分を全部切り落とし削ぎ落としてる。
そして「ましろ~」にあるような感情を作者がそもそも持ち合わせていないとも言える。そこに関しては「鈍い」かもしれない。
別フレと花ゆめ、互いが性格の違いすぎる雑誌で育ったからこうなるんだろうなーと思います。
あと「かるた」と「三味線」の特徴も関係しているのかも。



「マイナージャンル」といえばもう一つ読んだのですが、


あさひなぐ 1 (ビッグ コミックス)/こざき 亜衣
¥550
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これはもうガチに「青年漫画」ですね。ティータイムでキャッキャウフフになるかと思ったら厳しいのなんの。
その厳しさにゾクゾクします。

スポ根のお手本みたいな漫画ですが尼さんとか出てきて面白いです!


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