凛! 1 (マーガレットコミックス)/竹内 文香
¥420
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「でももう凜花は
その場限りの充実感で
自分をごまかすのは終わりにしたい」


凜!1巻
竹内文香・マーガレットコミックス
(マーガレット掲載)


★あらすじ★
学校でも有名な「ギャル」の的場凜花。毎日仲間と騒いでいるが、何か物足りなさを感じていた。
そんな時に弓道部の水野に出会う。痛烈な水野の言葉に衝撃をうけ、凜花は弓道部に入ってしまう!!

礼節を重んじる弓道部にギャルが挑む!「友達ごっこ」の竹内先生が描くスポーツ漫画。


☆☆☆

竹内先生は人間関係についてがっちり構えて漫画を描かれる方です。
いじめではないが友人関係でいつでも起こりうる「ハブり」を題材にした「友達ごっこ」が完結し、次はどんな漫画を書くのだろうと楽しみにしていました。
今回は弓道漫画。しかも主人公は敬語もまともに使えないギャルです。一人称も名前呼び。


的場凜花は同じタイプの仲間達と毎日遊び歩いている高校一年生。しかし、サッサと過ぎていく時間に焦りを感じています。

彼女の目の前に現れたのが二年生の水野(凜花はミンノと呼んでいる)。なんでもかんでもバカにして笑ってみる凜花は、水野が打ち込む弓道について「何が面白いの」と笑います。
しかし水野は「面白いよ、むしろ何で今笑うのか分からない」と返し、凜花に衝撃を与えるのです。


ギャルが異質なモノについて笑うのは攻撃であり防御でもあります。笑われた相手は怒るか怯むかどちらか。しかし水野はどちらでもなかった。

「そんなに弓道って面白いんだろうか?」凜花はいきなり弓道部に突入します。

しかしなにしろギャル、運動部の上下関係どころか常識も分かっていないため部員達は拒否感をあらわにします。特に部長の杏は「こんな奴部活にいられないようにすればいい」とあからさまに攻撃してきます。

弓道部のギスギス感は今に始まった事でもなく、下級生は先輩の言動に怯えているようです。
この部活に凜花がどう切り込むか。
そんな中で弓道の技術も少しずつ身につけていくだろうと思われます。


さて、「友達ごっこ」でも4~6巻で主人公がバレー部に入ることになり、そこでの「部活ルール」「先輩後輩の軋轢」にぶち当たる話がありました。
恋愛禁止、スカート丈の強制‥何年経っても運動部は特殊な部分があります。
昔はスポ根漫画がたくさんありましたが、少女漫画では現在ほとんど需要がありません。何かしらの部活に入っている主人公もあまり見かけない。制服をかわいく着こなして、放課後あちこち遊び歩くのに「部活」は非常に邪魔な存在なのです。
「ちはやふる」はスポ根として成立していますが、かるた部なのでちょっと意味合いが違うし、主人公の千早が何もしなくても「ど美人」。画面が華麗に見えるため万人に受け入れられています。


「凜!」が始まった時、「先生は部活について書ききれてなかったんだな」と思いました。
一方で打ち切られやしないかと心配になったのも確か。現在の無印マーガレットにはスポーツのスの字もありません。
ただのスポーツ漫画では飽きられてしまうでしょう。


ですが、マーガレットの発売日にはついつい立ち読みしたくなっちゃうのです。

「凜!」には弓道の面白さと並行して「人間関係の難しさ」が描かれています。

自己主張の激しい凜花と、調和を望む弓道部。
そして弓道は「道」であり、礼儀作法なくして上達はできません。
凜花がどこで折り合いをつけていくか、どこを改革していくかも見物です。


連載分が結構ギリギリまで収録されています。マーガレット立ち読みもいかがでしょうか。


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