たまにはフリー記事でも。
しかしこれは資料も証拠もあるわけでなく、自分がただ思ったことです。そこんとこご注意。


前々から「漫画は『そんなくだらないもの読んでないで勉強しなさい!!』と怒られるものだよなあ」と思っています。


団塊ベビーで藤子世代の自分らが漫画を読むようになった頃にはすでに「伝記漫画」「歴史漫画」が図書室に存在し、親も「それなら構わない」という感覚がありました。

さらに高校ではクラスのロッカーに三国志やあさきゆめみしが普通に置いてあった。助かりましたよ。


でもその「それなら構わない」感覚が身を乗り出し、あちこちに広がって、今は普通の漫画に侵食しようとしてる。

海賊王を夢見る「ワンピース」が「それなら構わない」の代名詞になってるのって、なんかすごいおかしい。

いや、面白い漫画としてとらえるなら全然全く問題ないわけだけど、なんで世間が認めちゃってるんだろうって思うわけで。
(ドラゴンボールなんかは内容考えたらもっと酷いし)

しかもワンピースはアパレルまで展開して漫画好きがドン引きな状態になってます。一般の方が「これワンピモデルなの~」と眼鏡を見せびらかしてきて「うわぁ」と思ったり。


ワンピの場合は人気で世間を認めさせた部分があるためまだいいけど(今はその人気が独り歩きしてる)、最近は最初から世間に優しい設定で漫画が作られるからタチが悪い。

そんなわけで乱発されてる「オトナに優しい漫画」を最初は「生暖かい目」で見ている自分がいます。面白ければ「すいませんごめんなさい」とすぐに土下座しますが。

まあぶっちゃけ毎年、「某ランキング本が漫画の売上勝手に変えるなよ、評論家の欺瞞だろ」と思うってこと。
ちょっと今年の結果はないなと。若さがない。一位の出版社が同じで不思議。


確かに今年、少年漫画と少女漫画で「これは」と思う漫画があまりない。
それならガキ向け漫画の売上をランキング本で操作してみろと思ったりするんですよ。
ムリヤリ一位にすればランキング本手にした人が釣られて買うのでは?


でもきっと、「そこは評価サイドのプライドが許さない」ってとこなんだろうなと思います。新書版じゃ400円ちょいだから儲からないし。


漫画評論家を名乗ってる人って、ちゃんとあらゆる漫画読んでるのかなあ?
コロコロもちゃおも、読んでるのかな。さらに言えば小学一年生やヒーロー雑誌にも漫画はある。
「所詮子供向け」と思っているようなら評論家とは言えない。好きなことを語っているだけなら自分みたいなブロガーとなんら変わりない。
そりゃ得意分野と苦手分野があると思う。だとしたらそれをきちんと示してほしいですね。「私は古い漫画専門なんで新しい漫画にあまり口出しできないんですが‥」って言えよと。

ただ、ちゃんと読んで見解を出す「ガキ漫画の権威」が本当に現れたとしたら‥その人の発言一つでイロイロいじられちゃうんだろうなーとも考えてしまいます。難しいところですね。




ところで、最近の子供の国語力について。

よく低下していると言われてますが、だとしたらハリーポッターがあんなに売れたのかと思うんです。
講談社青い鳥文庫の人気シリーズなどは新刊の発売日が分かった途端に予約にくる親子がいました。

学校でも読書の時間があり、うちらが子供の頃に比べたら相当本に触れてるんじゃないかと思うことがあります。


ただ、うちの弟は中学になるまでジャンプが読めませんでした。漢字が読めなかった‥というか‥
外を走り回ってたし、遊びたいならゲームもあった。



もしかしたら子供の国語力が下がっているのではなく、本が好きな子はものすごい読むし読まない子はもう全くダメ、つまり国語力に「格差」があるのではないかと思ったのです。





ここからちょっと危険な発言ね。昔、二つの少女漫画雑誌が売上を競い合っていました。

A誌は「内容がよい」と言われ、ちょっと難しい話も入っていた。
B誌は「付録がいい」と言われ、ノートがたくさんついているなど実用的だったそうです(自分は買っていなかったからはっきり言えない)。


で、漫画の評論本に「A誌を読んで育つとキャリア志向、B誌だとお嫁さん志向」と書いてあったんだよね‥

この書き方もどうかなと思うんですが、確かにA誌の主人公は成績がわりと良くて、勉強で困ったことがない。
星のかけらを貰った女の子は学年10位の成績、進学校に合格します。
怪盗になる女の子は両親に振り向いて貰いたいため勉強を良くやっており優等生で通っていた(アニメでは全くデキない子になってましたが)。
ほとんどの主人公が大学進学しています。そこまで「デキる」描写がなくても、さらにデキないキャラクターが周りにいたりする。


対してB誌。お姉ちゃんがアイドルだった主人公はコンプレックスの固まり。
月のお姫様は高校行けるの?と思うくらい落ちこぼれだった。
むしろこちらは周りに頭のいい友達がいるのですが、全く影響されません。
将来についても曖昧。


「読者に身近な主人公を」。両雑誌の方針だったんだろうと思います。そして読者の「住み分け」が出来ていた。


ただ、それが何十年経っても変わっていない。

現在のA誌。看板漫画の主人公はいろいろ性格が大変だけど優等生です。また、いろいろ性格ワルイ主人公が進学校ぽいとこに行けたりします。

B誌の主人公は落ちこぼれすぎて毎回ライバルにイジメられる。たまに挽回しても次回また落ちこぼれている。
他にも落ちこぼれの上に家族から邪魔者扱いされていたり、落ちこぼれなのに人気者の男の子が近づいてしまうためにあからさまなイジメを受けます。



で‥なんです。

昔の子は漫画が一番の視覚的な楽しみだった。だから勉強や読書が嫌いでもついていけた。
でも今「勉強が嫌い」な子はテレビやディスプレイを見れば事足りてしまう。

だから‥B誌がターゲットにしたい子供はもう漫画を読まないんじゃないかなと思ったりするんです(数年前廃刊した少年誌もこういう向きがあったのかも)。

なんかとっても危険な発言でごめんなさい。しかしこの数年B誌を読んでいて主人公のパターンが気になってしまったんです。

だからB誌は今買い手をいきなりシフトしたんだろうなあと思ったり。


しかしA誌が認められているかといえば、新興勢力C誌がAとBのニーズ両方に答えているためすっかり負けてしまいましたとさ。Cはあまり勉強を問題にしないというか‥問題を全く別の物に動かしていますから。


さて、これからどうなるか。
ただでさえ少ない子供がさらに「漫画を読まない」事態になっていくならますます漫画は大人のものばかりになってしまうかもしれません。