- アラタカンガタリ~革神語~(13)
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「断る。
これは‥俺一人の戦いじゃない!
この『創世』の中には何人もの鞘の生命が入ってる‥
俺が降ったら、みんなが負けることになる!」
アラタカンガタリ13巻
渡瀬悠宇・サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)
★あらすじ★
日ノ原革(あらた)、いじめと裏切りによって異世界に迷い込んでしまいそこで大きな使命を託される。
それは劍神「創世」で世界に平和をもたらすこと。
ついにカンナギとアカチの戦いが始まった。幼い頃から一緒に過ごし、悲しい運命を辿った二人。そして、さらに衝撃の事実が明かされる。
同時に革と門脇の戦いも。しかし革の中には体を蝕む鞘「痍無」が入っておりうまく動けない‥!!
少女漫画に革命をもたらした「ふしぎ遊戯」の作者が挑む少年漫画、悲しみの13巻。
☆☆☆
サンデーの購読をあっさりやめたものの、立ち読みするにも売っていない状況で最近困っています。うちの近くではチャンピオンの方が手に入りやすいです。何故だろう‥
サンデーはこのアラカンをはじめ、読みたい漫画がちょくちょく休載してしまいます。続けて買うにはあまりにもリスクが大きいです。
さて13巻。二組の「友情」がぶつかり合います。
まず革と門脇。
門脇は「力があるのにわざと手を抜かれた」事でプライドを傷つけられ、革をいじめ抜いてきました。
いじめがエスカレートしたのも、革が反抗してくるのを待っていたからです。ただ馬鹿にしていじめるなら、暇つぶしにちょいちょいからかっておけばいいのですから。
革はようやく門脇の気持ちを知ることになります。革からすれば門脇は不可解な怪物だった。だから反抗すらできなかったと思います。
エスカレートするいじめは本当にちょっとした掛け違いなんでしょうね。
そして革は「対等になりたかった」と言う門脇に答えます。だから冒頭のようにきっぱりと拒否をするのです。
ちょっと門脇がダークサイドに落ちすぎてますが、ここで二人はちゃんとライバルになれたわけです。
そしてカンナギとアカチ。領主の息子と奴隷だった二人。身分の違いはあれど、とても仲が良かったのです。
二人の間にはエミスがおり、アカチはカンナギの為に身を引いた。ところがカンナギはエミスを死なせてしまいます。
一方アカチはカンナギの鞘を奪い、属鞘オヒカの家族を皆殺しに。
二人にいろいろな「因縁」がつきまとい絡んでいるように見えますが、戦いに決着がついたとき何故アカチがカンナギに戦いを挑んだのか明かされます。
ただ、「友情」の為でした。
エミスの存在すら違うのです。
そしてアカチの鞘「地龍」の仕組みが重なって「こうするしかなかった」という。
アカチは結構身勝手な行動をしたと思います。それでも切実だったし何よりも「友情」を貫いたあたりが非常に少年漫画らしいです。
「恋愛至上主義」を書き続けてきた少女漫画家は、そうでない物語を書きたかったんだろうと思います。サンデーは少年漫画誌ですが、恋愛絡みの戦いが多い。しかもそれが結構テンプレ化しています。
アラカンは前からいろいろサンデーの「常識」をひっくり返していますが、今回は格別でした。
次巻もさらに悲劇が待ち構えているようです。渡瀬先生の漫画はついつい悲惨になることを期待してしまいます。
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