- 失恋ショコラティエ 4 (フラワーコミックス)/水城 せとな
- ¥420
- Amazon.co.jp
「このままでいい
あたしは別に 爽太くんの彼女になりたいわけじゃない
そんなバカな夢は見ない
あたしは いい大人だから」
失恋ショコラティエ4巻
水城せとな・flowersフラワーコミックスα
(flowers掲載)
★あらすじ★
決して美人ではない。器用で計算高く男性を手に入れてきたサエコ。そして不運にも彼女に恋してしまったのが主人公小動(こゆるぎ)爽太。
フラれたというか相手にされてないと気づき絶望したが、それをバネにフランスへ旅立ち、日本有数のショコラティエとして帰ってきた。
あえて「悪い男」になりサエコの気を引こうとする爽太だが、仕事ばっかりが順調になっていく。
それを見つめている薫子にも、違う恋のきざしが?!そして、サエコの結婚生活は‥
大人気、水城せとな先生の甘くしょっぱい物語。
☆☆☆
天然悪女・サエコへの恋にぐるぐる悩みながらも、それを糧にショコラティエとして成長してゆく男性の物語。大人気ですね。そのカゲで黒薔薇アリスが宙に浮いてしまったわけですが。
水城先生はコメントに「これは普通の物語だと思ってる」と書いています。
主人公がアラサーの男性だったり、結婚しても次を求めたり、好きな人がいながら別の子と愛し合ったり。少女漫画的には「異端」かもしれないけれど、現実にはごく当たり前です。
それを漫画にすると「斬新」に取られるのですから、不思議なもんですよね。確かに黒薔薇アリスや脳内ポイズンベリーに比べたらごくごく普通の話です。
さらに水城先生は「ヒロインがいない」と言い切ってます。こんなとこで明かしちゃうのかとびっくりしたんですが‥たしかに、サエコも薫子もえれなも爽太のヒロインにはならないでしょう。
まず薫子。薫子は爽太に恋をしていますが、実際に爽太が薫子に振り向いたとしたら、薫子は興ざめするだろうと前々から思っています。
冒頭の台詞で改めてはっきりさせていますが、薫子は「サエコに恋する爽太」が好きなのです。眺めているのがいいのです。実際に絡んだら、自分が相手を幸せにできるなんて思えないから。
好きになるのとなられるタイプがズレている、そういう哀しさだったりします。
そんな気持ちをついリクドーの関谷に打ち明けてしまいますが、関谷は外見のわりにごくごく普通の25歳でフラットな意見をぶつけてくる。
たいしたもんだと思いましたが、薫子には通じない。
さらに薫子は無口な関谷に苛立ちさえ感じている。
その苛立ちが結構キモだってことに気づかないんですよねー。
そしてサエコなんですが、薫子と同じ面があるよなあ‥と思うのです。
いつも店で爽太のチョコを食べて、シャンデリアを見ながらため息をつく。
それって、爽太を遠くから眺めているのが一番幸せだってことじゃないのかと。
だからサエコは結婚をした。
あと、学生の爽太が「恋人」とすら思われていなかったのは、サエコがすでに爽太をなにか別の存在として感じていたのでは?
薫子が高校生の爽太に思ったような感じ。
今は二人とも、爽太を王子様ぐらいに見ているかもしれない。
王子様は高嶺の花であり、恋人ではない。爽太は頑張れば頑張るほど、恋を成就させることができなくなっているのです。
そして4巻ではサエコの心情にぐっと迫っています。そして、急激な変貌。
当たり前の成長ではありますが‥非常に恐ろしいものとして描写されています。
なんとなく‥なんとなくだけど、爽太がサエコを救う場面はやってくるだろうと思いました。
だけど、サエコは夫に戻るだろうと予想ができるのです。
次巻の予告からしてクライマックスではないのかな?とは思うのですが‥人気ゆえ、続いてしまうのでしょうか。
あと、えれなと一緒にいる爽太が一番自然なのですが、えれなは自分の運命を切り開ける感じしますよね。
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