- 黒薔薇アリス 6 (プリンセスコミックス)/水城 せとな

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理性の羅針盤を狂わせる人を選んだの!!」
黒薔薇アリス6巻
水城せとな・プリンセスコミックス
(月刊プリンセス掲載)
★あらすじ★
百年前ディミトリが愛し奪おうとしたアニエスカ。しかし彼女はそれを拒み自殺してしまう。
吸血樹のディミトリはアニエスカの抜け殻を日本に持ち帰り、現代になって新しい魂「菊川梓」を手に入れた。28歳の教師だった梓は恋人・光哉の命と引き換えにアニエスカの身体に入り「アリス」と名乗る。
アリスの使命はただ一つ、吸血樹を繁殖させること。そのために4人の吸血樹から優秀な「オス」を選ばなければならない。
アニエスカに罪の意識があり一歩引いているディミトリ、アリスに食事とデザートを作ってくれる双子の櫂と玲二、そしてアリスに服を与え場を和ませてくれる優しいレオ。しかしレオは死んでしまった。新しい種を託された瞳子も命を終えた‥
二年経ったある日、命を懸けて守った光哉がアリスを見つけだした。
しかし昔と違う光哉。アリスは梓として責任を感じ一夜を共にするがディミトリは北海道へ旅立ってしまった。
一方、玲二は自分が死んだ時の記憶を取り戻しかけていた?!
恋と繁殖をめぐる、痛々しいまでの人間模様。
☆☆☆
「ちょっと待てよ」と思いました。なんとこの6巻で第一部完結だそうです。しかも先生のブログによると、二部がいつどこに掲載されるか未定。プリンセスとは限らないらしい。
他に二つ連載を抱え、手が回らなくなったのかなと思うのですが、自分としてはこの黒薔薇アリスが「大人の事情」から自由なため一番面白い。
非常にもどかしいです。
なのでアリスが光哉を選んだ、と思い込み北海道へセンチメンタルジャーニーした上フラれるディミトリに驚きつつ苦笑しつつ、せっかく光哉をフったのに「なんでここにいるんだ」と言われ怒るアリスにも笑いつつ‥しかしな、と。
今まであんなに痛々しい展開を繰り広げてきたわりに二人がみっともない面をさらけ出して収まるところに収まる‥というのは「第一部完」を急いだんじゃないのかと疑ってしまうのです。
そりゃあ、恋愛は美しいわけじゃない。見たくないものをまるごと受け止めるから成就するわけで。そういう漫画のラストはいくらでもある(特に青年漫画以上)。
だけど、水城先生を激しく尊敬している自分は物足りなさを感じるのです。
秋田書店にはチャンピオンなど「第一部・完」で締めくくられ、二度と再開しない漫画がたくさんあります。この漫画がそうならないこと、水城先生を信じて祈るしかありません。
カギは櫂と玲二にありそうです。
吸血樹になる前の記憶を突然思い出した玲二と櫂。
玲二は幼なじみのあかねと深い仲でしたがいつとも知れない命。櫂もあかねを愛しているのですが想いは届かず。
櫂はいずれ玲二が死んでしまうならと、あかねに取り返しのつかないことをし、さらに玲二も暴挙に出たため今に至ります。
玲二と櫂は記憶を取り戻してから、立場が逆転したようなおかしな感じになります。
しかもラストで玲二が鏡を覗くと、かつてディミトリにつき従い命を終えたマクシミリアンが映る。
マクシミリアンは日本に来てから伯爵の娘と結ばれ種をまきました。しかし、彼女はディミトリを愛しており命令でやむなく‥という状態です。
恐らく櫂と玲二は年代的に見てマクシミリアンの跡を継いだのでしょう。
ところでマクシミリアンですが、ディミトリが吸血樹になる前、ディミトリの「先代」にあたる吸血樹に仕えていました。ところがその「先代」の寿命が尽きようとしていたため、マクシミリアンは当時愛していた女性を捧げているのです。
ここら辺に非常に深刻な因縁があるのではないかと思います。
双子たちがもし、マクシミリアンの因縁を悪意として継いでいるなら最悪の展開が待っているのです。
早く続きを見たいものです。どの媒体でもいいですから‥!!
さらに、レオと瞳子から生まれた吸血樹がどうなっているのかも気になります。
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