國崎出雲の事情 7 (少年サンデーコミックス)/ひらかわ あや
¥440
Amazon.co.jp


「キミのためにしてる事が
何がみっともないものか!」



國崎出雲の事情7巻
ひらかわあや・少年サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)

★あらすじ★
國崎出雲16歳、男。しかしそこらの女の子より超絶かわいい!!
息子萌えの父が危ないので別居していたが、歌舞伎一家の國崎家へ戻ることになってしまった。
腐っても國崎家の跡取り、梨園が放っておくわけがない。
男にばっかりモテて苦しむが、ずっと嫌っていた「女形」に何度も挑むことになる?!

柚葉のクラスメイトが芸能活動を休止した。原因はセレブな歌舞伎役者篠竹(すずたけ)禄とのトラブルらしい。
同じ学校に通っているので出雲はケンカを売りに行くが‥?!

女の子にしか見えない出雲と梨園のイケメンが新しすぎる世界をを開くカオス漫画!!


☆☆☆

「神のみ」に次いでサンデーの救世主的作品だと勝手に思っています。サンデーは元々ジャンプに比べ対象年齢が高く、女性も読めるきれいめの絵で少しマニアックな雑誌。男の娘を主人公にした「出雲」は非常にサンデーらしい漫画です。

主人公出雲は父親から逃れるため別居していましたが、ひょんなことで國崎家に出戻り。
しかし出雲には女形の才があり、見事に舞台を完成させていきます。
何故芸能科のクラスメイトが出雲の正体に気づかないのか等イロイロ変なのですが、「コメディ」だからいいんです!(笑)

ついに特装版まで発売されました。ドラマCD同梱です。もちろん通常版とダブルで買いました(笑)。CDつきにしては安かったです。あと、二人で来ると思っていた菅原兄弟、なんとピンで表紙に登場です。さらにカバーをめくると…自分的にかなりおいしくいただきました。


7巻はちょっとした新展開だと思います。今まで色々な歌舞伎役者と競演した出雲ですが、新キャラの篠竹禄はレベルの違う強敵です。

芸能科のあるこの学校ではトップ芸能人が学校を牛耳っており、禄はその一員です。勝手に生徒会室を使っています。
禄の他に数人おり、うかつに近づくとヤバイとらしい。
つまり「敵対集団」が現れたため、紗英たち「ゆかいな御曹司グループ」と対立構造になるのではと本誌を読んだ当時は心配になりました。


が、そうでもなかったのですよね。

柚葉の友人ユリを芸能活動休止に追い込んだため、ブチ切れた出雲は禄にケンカを売ります。
応じた禄は出雲を自分の舞台に上がらせます。自分のペースに出雲を巻き込み、潰そうと企んでいます。
禄は非常に横暴で、下に不良グループを従えており何かあれば「暴力」に訴えようとする人間です。

しかしこの篠竹禄、ゆかいな御曹司たちに言わせると「ピンと来ない」「よく知らない」らしいのです。なにしろ禄はこの数年外国でしか舞台をしていない。セレブと呼ばれているのはワールドワイドな面からでしょう。外国では日本と違い、「カブキ」というだけで褒めちぎられる。

何故ピンと来ないか、その理由が明かされると‥そんなにひどいヤツでもないかな、という感じになっていきます。


ただ、今回歌舞伎役者について首をかしげてしまう部分があります。
リアルの歌舞伎役者が「問題」を起こすとスポーツ新聞なりなんなり小さくとも必ず記事が上がります。ケンカとかテキーラとかありますよね。
歌舞伎役者は血筋によってケンカっ早い部分もあり、それなくして役者とは言えない部分もあるのですが、今はイメージダウンの要素でしかありません。

今回の舞台「紅葉狩り」の構成は禄の心情が浮き彫りにされてよかったのですが、あんなラストにしなくてもとも思いました。
アレに参加した人間は全員スクープされるでしょ、どう言い訳しても。

それよりなにより、この巻で一番すごかったのは紗英でしょう。
出雲が禄を怒らせてしまいまずいと感じた紗英は、禄に対してなんと「土下座」をするのです。
登場時は気取っていてプライドの高い御曹司だった紗英がここまでするとは思わなかったというか…
「どこまで行くんだろう・・・」と心配しました。
全てが「出雲を男装した女の子と思い込んでいる」故の愛のカタチなのですが、本当の本当に出雲が男だと理解したら彼はどうなるのか。
もう、引き下がれないところまで来ちゃったような。「男でも構わない」って言い出しそうだなあと。
真剣に想われているため、出雲もまんざらじゃない状態になりつつあります。
どうなるのか気になるところです。

だってさ、運動会で出雲と柚葉は互いを「おさななじみ」「親友」としか思ってないんですから。ここまで明快に割り切られると驚きます。


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國崎出雲の事情 7 ドラマCD付き限定版 (少年サンデーコミックス)/ひらかわ あや
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ドラマCDの感想は別に書くべきでしょうかね。