- 保健室の死神 10 (ジャンプコミックス)/藍本 松
- ¥420
- Amazon.co.jp
「美作っ!!
紺翠女学院の学祭のチケットと制服手に入れたぞ!!
女装して潜入しようぜ!!!」
保健室の死神10巻(完結)
藍本松・ジャンプコミックス
(週刊少年ジャンプ掲載)
★あらすじ★
常伏中学に養護教諭として赴任して来た派出須(ハデス)逸人先生は何故か顔にヒビが入っていてコワイ!!
しかしハデス先生の使命は生徒にとりつく「病魔」を倒すこと。
狂愛(マニア)率いる「解放団体Sicks」が町に訪れる。彼等の目的は「普通」を壊すこと。そのリーダー・真理也はハデス先生の同級生だった。
先生は回想する。真理也と中学時代何があったか、そして自らに宿す病魔「冷血」を引き寄せたきっかけが判明する‥!!
コワイようで愉快痛快、学園ホラーコメディ。ついに完結巻。5年後の番外編も収録。
☆☆☆
コワイ顔のハデス先生が悩み多き中学生に取り付く「病魔」を倒す話です。恋だの愛だの将来だの、青少年の成長課程にはイロイロあり、その悲喜こもごもをコメディタッチに書いていました。
しかしジャンプ29号で連載は終了しました。その後増刊に掲載された番外編を加えた最終巻です。
自分にはジャンプ路線の漫画が性にあわないというか、だいたいジャンプを買いはじめた理由が「太臓もて王サーガ」のテニス漫画パロに魅せられたからなので好きになった漫画はだいたい王道ではなく打ち切りになってました。唯一SKETDANCEだけがアニメになってくれていますが‥
だから初回から「これは面白い!」と思った「保健室の死神」も王道とは違う漫画だったと思います。一時期かなりカラーがとれたりして人気だったのに、バトル長編が始まり不安になっていたら‥やはり終了。
メディア化の話もなく10巻以上になると連載していけない‥それなら次に賭けたいと先生も考えたのだろうなと思います。安田という人気キャラもある方向からやいやい言われていたという噂がありますし。
先生はまだお若い(調べたら天才レベル。マディの時は‥)し連載としては成功の域ですから新作はすぐに出来るかと思われます。
が、「若い」というのがハデス先生と荊兄弟の関係によく出ていたかもなと思います。
ハデス先生が何故人を病魔から救うのか、何故お人よしで見返りを求めないのか。そして何故「冷血」を体に取り込んだままなのか。この漫画の根幹といえる部分。
それは真理也と明羅の「異常な関係」から突き放された派手須逸人の悲しみと暴走に起因していました。
中学時代の逸人は正義感が強く、卑怯な相手を見たら殴り掛かる子供でした。それはそれで正しいのですが、あまりにも真っすぐすぎたために周りから煙たがられる。だけど思春期の逸人には周りを頼ることや合理的に解決する方法がわからない。
そういう矛盾を兄弟によって一気に見せ付けられ、「冷血」を受け入れてしまいます。
しかしすでに鈍や経一という友人もいたし、三途川先生もいた。あとちょっとどうにかできれば解決できたろうなとも思います。漫画ですからうまくいかない運びで当たり前ですが‥問題はそれを26歳まで引きずってしまったということ。
もちろん病魔「冷血」と「忘失」の力があったから10年以上引きずるしかなかったわけですが、二十代のキャラクターがこういう事で争うのはちょっと、と考えざるをえません。「普通」と「異常」の話をもう少し広げた方がよかったんじゃないかなと。
明羅が真理也を使い暴挙にでた理由も若すぎます。
これがSKETDANCEだったら2、3話のサブエピソードだなと思います。若いのは有利であり、弱点だなとつくづく。
それでも今まで非常に楽しく読みましたし、自分は安田貢広というキャラと会えなくなった事が寂しいです。ですから抜粋の台詞は安田で(笑)。
そして番外編ですが、本編を通して見ても操が先生のお気に入りキャラだったんだなと思いました。操の発言や行動にはいろいろなナゾがありましたからね。
まあ個人的にはアシタバ達の方を見せて欲しかったんですけどね‥
先生お疲れ様でした!
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