- 新・鉄子の旅 3 (IKKI COMIX)/ほあし かのこ
- ¥610
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「トイレに‥いきたい‥」
新・鉄子の旅3集
ほあしかのこ・旅の案内人横見浩彦・旅のお供村井美樹
IKKIコミックス
(月刊IKKI掲載)
★あらすじ★
ホアシカノコ21歳。福岡の漫画の専門学校に通ってはいたものの、友達とカラオケやファミレスで遊ぶ普通の女の子だった。
ところがあの鉄オタ・横見浩彦と旅をして漫画を書く拷問のような仕事を与えられることに。
テンションの高い横見に戸惑いながらも「これは愛嬌みたいなものだろう」と眺めていたホアシだが‥?!
3巻はテツのメッカ・芸備線と木次線や、オホーツクの流氷を見るテツ旅など。しかし村井さんの「第二の故郷」荒川線では横見さんが追い詰められることに!!
☆☆☆
大好きな「鉄子の旅」、ホアシ版もついに3巻です。正直こんなに若い作家さんが大量の取材をし、自分の中で「どう感じたか」整理して漫画を制作しているのはすごいと思います。
この年齢で(単行本を出せてる)漫画家はりぼんの作家と「友達ごっこ」の竹内さんとホアシさんぐらいじゃないのかと(釣巻さんもいるか)。
若い作家はレーベルなどに年齢をのっけられ若さをウリにされますが、ホアシさんは作品の中にも自分の若さをそのまま表現し、しかも態度が素直で感性もイキイキしているから好きです。かわいいんですよ。若いと‥背伸びしたがるんで。
キクチ版は全くテツになじまないキクチさんが非常に面白かったのですが、ホアシさんは「こけし」「駅舎」など村井さんと共にそれなりにテツ旅のよさを受け入れる幅がある。とくに巻末に載っている酒井順子氏とのこけし対談は爆笑してしまいました。
さて、苛酷なテツ旅でもそれなりに横見さんを受け入れてきたホアシさんですが、ついにキレます。寒いのにトイレに行かせてもらえないなんてヤバすぎる。
いや、むしろよく今まで平気だったなーと思います。倍以上のトシである横見さんだから違和感を感じても文句言えなかったとは思いますが、自分も横見さんみたいな人のテツ旅サポートをしているので何も食わせてもらえなかったり滞在時間の少なさに悲しさを感じたりします(自分は車体好きなのでそちらで楽しむことができるのですが)。
ホアシさんの「のんびりしたかわいさ」がよくでている部分ですね。
あと木次線のスイッチバックに張り付く編集長の大人げなさもすごい。カミムラさんが声をかけたときの鬼の形相、ホアシさんのほのぼのした絵のなかで異常に際立っています。
それにしても横見さんが飛鳥山のモノレールをしらなかったのは意外でした。
が、飛鳥山公園モノレールをググると「鉄道ではない」とされているため横見さんがスルーしても仕方ないのかなと思います。
うちのテツ師匠も全線乗車を成し遂げていますが(全駅ではない)、「どこまでを乗車範囲とするかが難しい(範囲をフリーにすると際限なくなるから)」と言います。なので師匠は「鉄道と軌道」に規定し、ケーブルは乗るけどロープウェイはスルー、という態度です。だから師匠からしても飛鳥山はスルーなんだよなあ。近場だから乗ってると思うけど。
3巻の最後に、かなり深刻な引きがありました。4巻からはこの漫画のカラーがガラリと変わってしまうかもしれません。
ホアシさんがこの状況をどう受け止めるか。自分はいい方の期待をしています。
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