SKET DANCE 20 (ジャンプコミックス)/篠原 健太
¥420
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「三人組の何でも屋か
なるほど 学園版銀魂とか
揶揄される訳だ」


SKETDANCE20巻
篠原健太・ジャンプコミックス
(週刊少年ジャンプ掲載)


★あらすじ★
ボッスン・ヒメコ・スイッチの「助っ人団」は、学園の便利屋。生徒のトラブルや悩みを解決しているが、時に自分達がトラブルを起こすことも‥?

平和な開盟学園に、最悪の教師・轡が赴任してきた。「いじめはいじめられる奴に問題がある」と、中学で加藤希里の友人を追い詰め希里自身も孤立させられた。
その轡が森の中で吊されるという事件が起こる!

しかしボッスンがゲーム廃人になったりダンテが演歌づけになったり、部室に万事屋がやってきたりグダグダは変わらない!!


アニメ絶好調!!多くのおかしな生徒が交差する学園コメディー。


☆☆☆

アニメが原作をいじり出し、マジで「銀魂」っぽくなってきました。無駄に声優が豪華だったりがくとが曲提供とか驚愕しっぱなしです。

20巻で注目すべきはアニメ開始記念の「銀魂」とのキャラコラボ企画です。
助っ人団の部室に銀さんたちがやってきてしまい、やりたい放題しちゃうのですが‥このコラボは単にキャラを持ってくるだけであり師匠の空知先生とは一切打ち合わせをしていません。
なので銀魂も助っ人団がやってくるという話になり、まさに「ネタかぶり」でした。

自分は両方読んで同じように爆笑しましたが、話としてはSKETDANCEの勝ちだったと思っています。篠原先生が銀魂のキャラクターを非常に理解しており、うまく動かせていたからです。
一方銀魂はいつものノリに助っ人団が引きずられてました。

まあつまり‥銀魂がどういう漫画なのかは捉えやすく、SKETDANCEは掴みづらいというか、はっきりした個性が見えないってことかもしれませんね。
SKETDANCEがモロに「ボッスンそのもの」ってこと(笑)。



自分的にはボッスンが母のゲームに手を出しゲーム廃人になる話が非常に好きです。妹のルミが困り果て、双子である椿を呼ぶのですが‥二転三転する廃人たちの騒動が非常に面白いのです。
特に母のアカネがどうしようもないですね。この母にしてボッスンあり。椿が育てられなくて良かった‥のかも?しれません。

あと、ダンテがえらいことになってしまう「ヴィジュアル慕情」は是非アニメにしてほしいです。アニメがいつまで続くかわかりませんが、無理矢理にでも入れてほしいですね(笑)。


最後に、生徒会新庶務・忍者の加藤希里がメインの「SOLITUDE」。
以前から轡の話はキリが生徒会にいながら単独行動をする理由として語られていたのですがついに核心に入りました。

轡は本当に最低な教師です。
いじめにはいろいろなケースがあり、原因は家庭だったりいじめる方だったり、もちろんいじめられる方の要因もあり‥しかしそれがまた諸々の要因と複雑に絡み合っているのが真実だと思います。
しかし轡は100%「いじめられる方が悪い」と切り捨てる。絶望したキリの友人は転校し、それを問い詰めたキリも轡によって孤立。キリはそれが元で誰も信じなくなっています。

轡のように生徒をいいように痛め付けるは論外ですが、「3月のライオン」のひなたの担任を思い出しました。トラブルがとにかく苦手で、いじめをなかったことにしたり立ち向かうひなたばかり「協調性がない」と批難する。

ひなたの担任みたいな教師が現実には多いでしょう。しかし、「生徒は自分の言うなりになっていればいい」と思っている点でまったく同じレベル。無言で暴力を振るっているようなものです。
教師とはなんだろう、とついつい考えてしまいました。


ただ、先生はキリと轡の話が「椿とキリの絆を繋ぐエピソード」であると後書きに書いています。
その後からキリの「通常運転」が始まります。キリが登場してから今までが長い前フリだったというわけです。しかも通常運転する「庶務 加藤希里」はものすごく面白いのです。前フリが効いたともいえます。

しかし‥こんなに前フリを丁寧に作ってキリを動かせたのなら、「安形紗綾」の唐突な登場と無理矢理なヒロイン介入がさらに納得できなくなってしまいました。
この巻にもサーヤの恋を勘違いして悩む天才安形惣司郎の話が入っていますが、彼の価値を下げてるとしか思えない凡庸なシスコン設定が受け入れられません。

篠原先生はボッスンと椿の伏線も10巻分に渡って張ってきた人なだけに、サーヤだけがどうしても浮いて見えるのです。

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