- プラナス・ガール(4) (ガンガンコミックスJOKER)/松本 トモキ

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「‥‥-ああ
‥そうか
これは花坂達のではなく
藍川への-」
プラナス・ガール4巻
ガンガンコミックスJOKER
松本トモキ
(ガンガンJOKER掲載)
★あらすじ★
高校入試の合格発表を見に来た槙は、そこで一人の美少女に出会い恋に落ちた。
しかし、それは実際入学するまでの短い恋だった。
藍川絆は「男」だったのだ‥!!
「女の子が好き」と宣言している花坂紫苑を追いかけて、元・カノジョの若草佳奈が転入してきた。紫苑が佳奈と別れた理由とは?そして、二人を見ていた絆は‥?
近頃流行りの「オトコの娘」ラブコメ!!
☆☆☆
数ある「オトコの娘」漫画は可愛すぎる男の子に萌えたり、そのギャップを楽しむコメディです。しかし、プラナス・ガールはちょっと違う。
恋愛の根本というか、学生生活について考えさせられる漫画です。
藍川絆はどこからどう見ても女の子ですが「男」だと言い張っています。物的証拠は一切ナシ。槙をよくからかってますがその真意は?というところ。
一目惚れしてしまった槙は顔がよくて寡黙なオールマイティキャラ。
藍川絆とのいろんなやりとりにドキドキしつつも我慢して、結構面倒見ています。
同性や兄妹同士などなんでもあり、絆と槙の周りはだんだんカオスになりつつあります。
その内の一人、「カノジョ」にフラれ傷心で転校してきた花坂紫苑は正真正銘の百合っ子です。同級生ののんちゃんをその気にさせてましたが、そのカノジョ・若草佳奈が追いかけてきました。しかもフラれたというのはウソ。紫苑が逃げたのです。
紫苑は佳奈が嫌いになったから別れたわけではありません。
今はいいかもしれないけれど、女の子同士。将来を考えたらどうしようもなく不安になり、何もいわず佳奈の元から消えました。
絆は二人を「なんとかしよう」と槙に相談しますが、槙は「二人の問題だ」と突き放します。
しかし絆は「二人は何も悪くないのだから、助ける人間がいたっていい」と言うのです。
‥これは別に「同性」だとか「家族」などの特異なケースでなくとも、恋人でなく友達でも、普遍的な問題だと思うのです。
たとえばいじめられっ子に手を差し延べるなど、「周り」が怖くて好意を表現することができないもどかしさ。
しかしそこに誰かの後押しがあったら違うのです。
ですから絆の言うことは至極まっとうなわけですが、じゃあ何故槙は絆に「ほっとけ」と言ったのか。
もちろん紫苑が「私達の問題だから」と言ったからなのですが‥なんというか、槙のいかん性格が出てしまったんでしょうね。
紫苑と佳奈の二人を通して、絆と槙はまた一歩進んだのでしょうか。それは恋愛なのか友情なのか、とてもあいまいであやふやなものですが‥
4巻は他にも無表情でサラリと大胆な事を言う委員長の八乙女塔子や、テンプレ的に変な生徒会長もでてきます。
惜しかったのは個人的に好みな笹木野兄妹や一人でノーマルやってる門山が少なめだったことでしょうか。笹木野兄妹は番外編があるんですが、これでは足りないです。
あと、次巻は予告からして「本物」とそうでない関係の違いについて描かれるのかな?と思いました。また一年近く待たされるわけですが、楽しみです。
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