ココロカーテン (フラワーコミックス)/中嶋 ゆか
¥420
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「だって いやじゃなかった
泣きそうな瞳や
ふるえる手や
弱音でさえ
ココロをあつくさせたから」

ココロカーテン
中嶋ゆか・ちゃおコミックス
(ちゃお掲載)


★あらすじ★
大好きだった秀平先輩にフラれてから、鏡美の心にカーテンがかかっていた。それから半年、悲しくなると暗い視聴覚室で泣いている。
しかしカーテンはいきなり開かれた。写真を撮るのが好きな枝田十智。枝田と触れ合ううちに、秀平への「恋」がなんだったのか、そして本当の恋はなんなのか知ってゆく鏡美だが‥?

ちゅちゅで大人気だった新鋭作家、ちゃお第二作。


☆☆☆

ちゅちゅが廃刊となりちゃおに移籍してきた中嶋さんですが、圧倒的なレベルの作品をどんどん発表しています。かわいらしい絵、まっすぐなキャラ達、簡素に見えて緻密なシナリオ。

レーベルはちゃおですが、むしろ少女マンガが大好きだった大人の方に読んでいただきたいな、と思います。


この物語は二部構成かと思われます。まず秀平に「憧れ」を抱き、理想像を押し付けようとしていた鏡美の物語。「それは恋ではないんじゃないか」と言われ戸惑っています。
憧れとか尊敬、それが恋でないならなんなんだろう?
心を閉ざす鏡美の前に現れた枝田は強引に彼女を引っ張り回します。鏡美が泣いてるのを前から気にかけており元気づけようとしている。
その優しさに動かされた鏡美なのですが、枝田の心にもカーテンがかかっていたのです。これが二つ目の物語。

枝田は幼なじみの森茜が好きでした。しかし茜はモデルになる夢があり、仕事を選んだ。
選ばれなかった枝田は、明るく振る舞いながらも誰かを受け入れる事が怖かったのです。

鏡美は枝田の本当の姿を見て考えます。そして一つの答えを出す。

ここらへんのテーマはどんな世代の方にも通じるんではないかと思うのです。自分は鏡美が逆境を切り返し気持ちを奮い立たせる場面で「名作だなあ」と感じました。


それから仕事を選んだ茜は決して冷たい人間ではありません。
彼女のかっこよさも見所です。


「恋」は惚れた腫れたではありません。心の成長と共に描かれるのが少女マンガの王道だと思います。
子供っぽい雑誌と思われている「ちゃお」ですが、現在かなり真面目な作品が掲載され、読者に支持されています。
良い漫画はいつだって、本当は理解されています。これからも中嶋さんが良い作品を発表してくれることを願うばかりです。


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