フランケン・ふらん 7 (チャンピオンREDコミックス)/木々津 克久
¥580
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「人の不幸は甘い甘い
まるで甘露のような味がする‥
私を長く生かせる
幸せにしてくれる
皆もっともっと
不幸になってくれればいい
それだけ私達は気持ち良く
楽しく長く生きられる」


フランケン・ふらん7巻
木々津克久・チャンピオンREDコミックス
(チャンピオンRED掲載)


★あらすじ★
生命科学の天才と謳われた斑目博士が遺したもの・人造美少女斑目ふらん。彼女は依頼を受けたらどんな「手術」も請け負います。
しかし彼女が追求する「医療」と患者の「欲求」は微妙に食い違う。
果たして正しいのはふらんか人間か?そして正しいのはふらんか読者なのか?

189歳だという老女が発見された。戸籍の間違いかと思ったら本当に存在している。何故死なないのか不思議に思ったふらんが調べた先には‥?!

常識を覆すメディカルホラー!!表紙はエロいが中味は真剣です!今回は読み切りも同時収録。


☆☆☆

生命とは?愛とは?自己実現とは?欲望とは?
ホラーはそれを極限まで突き詰めることのできるジャンルです。グロいために読む人を選びますが、読んだあと作者のメッセージを受け取るはずです。
別の出版社から「アーサー・ピューティーは夜の魔女」も発表され、まさにこれから注目されていく作家さんだと思います。


さて7巻。あのガブリールが高校の先生になっちゃう話があり、意外と生徒の人気を得る面白い話もあるのですが、
一番衝撃だったのが「LONGEVITY」です。


去年だったか戸籍の更新ができていないばかりにありえない年齢の人が「生きている」ニュースがかなりありました。たしか坂本竜馬より年上の人がいたはずです。
その話を元にしたのだとは思いますが、老女の正確な年齢を調べてほしいとふらんの元に調査依頼がやって来ます。彼女は生きているだけ、話すことはできません。

もし彼女の年齢が証明されれば人類は長寿の方法を知るきっかけになる。彼女を世話している老人ホームの人々も鼻高々です。

ふらんは医学、または歴史や地域的な方向からも彼女を調べていくのですが‥どうやら本当に189歳だとわかってきます。
ところが彼女は子孫から相当に嫌われていたようなのです。そして親類は皆、いなくなっている。

そしてふらんは長寿の原因を突き止めるのですが、それは微笑ましい「長寿」のカタチではないのです。
老人ホームの職員が事実を知った時のホンネが凄まじいというか、

これはあと数十年後にやってくる事態をかなり皮肉った内容だなと感じてしまいました。

「長寿」とはなんだろう?
「死なない」とはなんだろう。

「EXORCIST」の話にもこの問いが重なって来ると思います。
人のために死のうとする人と、人を踏み付けて生きてしまう人がいるんです。
そして、善悪どうであろうと命は平等だったりする。

世界ってなんなんだろうなあ‥木々津先生の漫画を読んでいるといつも考えてしまいます。


また巻末に読み切り「Phase20」が収録されています。たしかふらんと同時掲載でチャンピオンレッドに描かれたものだと思いますが‥
これも面白いですね!もし連載になったら「アーサー・ピューティー」に近い経済的な話になるかなとは思いますが。

あと、タコな妹の話は‥待てよ、これ「イカ娘」についての先生なりの捉え方なのだろうか。

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