神のみぞ知るセカイ 12 (少年サンデーコミックス)/若木 民喜



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「見ろ。お前は、キスぐらいで動揺する。
お前はどこにでもいる、不完全な人間だ‥」


神のみぞ知るセカイ12巻
若木民喜・サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)


★あらすじ★

ギャルゲーで一万人の二次元美少女をオトした「落とし神」‥もといキモオタの桂木桂馬。
落ちこぼれ悪魔のエルシィに本物のモテ男と勘違いされ、三次元の女の子をオトすハメに?!

女の子の心の隙間に入った「駆け魂」はそのままにしておくとその子供として転生してしまいます。悪魔たちはそれを恐れ人間に協力を求めている。

駆け魂は心のスキマを「愛」で埋めれば出てきます。

二次元相手の神といえど桂馬の手際は巧妙、実際の女の子をオトして今まで10匹以上の駆け魂を捕まえることができました。

ところが攻略した女子の中に潜む「女神」を探さなければならなくなった桂馬。同じクラスの歩美やちひろに探りを入れてみるが全く違う問題につまづきはじめる。

そして、桂馬を越える女子が現れた。三次元を桂馬ごと否定する倉川灯。駆け魂が入っているようだが‥?!

アニメ二期開始!!サンデーの救世主漫画。


☆☆☆

「キモオタ」といえどルックスは上々で頭もよく、欲のない夜神月、といった感じの桂木桂馬がドジっ子悪魔のエルシィとタッグを組んで鮮やかに女の子をオトす絶妙なラブコメとして今までものっっそくプッシュしてきた作品です!!ぶっちゃけ三次元に興味ないストイックな(?)桂馬が好きです。


檜攻略の際、悪魔が何人も出動しなければいけない非常事態が発生してしまいました。悩む檜を追い詰めた「何物か」がいたようなのですが‥女神のディアナは真相究明のため、自分の姉妹を探すよう桂馬に求めます。

ディアナが天理の中にいるように、女神たちは攻略した女子の中にいて、攻略された記憶があるらしい。桂馬は一人一人調べますが、あくまで桂馬なのでなかなかうまくいきません。
それでも関わりを持たなければならないと思い運動会に参加。ちひろと二人三脚しますが「お前オレとキスしたか」と身も蓋も無い質問をしてちひろに殴られます。

人間とは、三次元とはあいまいであやふやなもの。つかみどころがなくて気まぐれで、心を掻き乱します。
だから桂馬は三次元を捨ててゲームの世界にのめり込んでいるつもりだったのですが、とんでもない強敵が現れます。


生物部なのにロボットを作っている倉川灯。なりふり構わずいつも汚れた白衣を着ている。人間に興味はなく、「完全な人間を作りたい」と言ってロボットを作っているのです。

三次元に興味がない桂馬と同種の人間、いやそれ以上。
桂馬はオトすためにあれこれ手を打ちますが、灯のリアクションが桂馬以上であり、桂馬が逆にアタフタしてしまうのです。
「お前オレにキスしたか」と言われたちひろと同じ反応はしてしまうし、冒頭の台詞を言われてしまう。


桂馬は三次元がイヤだから、三次元でなんかあったから等の安易な理由でゲームに逃げたわけではない。桂馬は理想の世界を二次元に見つけただけですから、今まではブレてなかった。二次元ならではの理論で攻略もできていた。
しかし少しずつ「捨てたものへの興味」があらわれて悩み始めています。今回はさらなる追い打ちでした。ぶっちゃけ惨敗です。


灯は「人間」の不安定さに失望し、完全な人間を探求しています。
しかしそんなものはない。桂馬は自分を含め、そう認めます。
人間は捨てたもんじゃないと。


この「倉川灯」編はよく構成されてるなと思いました。運動会のちひろとのやり取り、桂馬のやってきたこと、すべてがつながっていくのです。こういうのは短編で繋ぐ連載が多いサンデーだからこそできる話ですね(長編でもできなくはないんだけど、ネタ明かしされた時には伏線がなかなか思い出せない)。さすがベテラン(先生はサンデーの中では中堅、大御所に比べたら若手に分類されますが、大御所がアレだから‥ごにょ)。


ただし灯がアレでアレな場合何故そこを考えているんだろうとは思うんですが。


また、桂馬の同級生といえばもう一人、「彼女」も出てきます。本誌でなんとなくは知ってますが、あれは驚きますね。

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