桜姫華伝 8 (りぼんマスコットコミックス)/種村 有菜



¥420

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「私を 一番最初に
お嫁さんにしてほしかった‥!」


桜姫華伝8巻
種村有菜・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


★あらすじ★
時は平安時代。かぐや姫の孫である桜姫は唯一妖古(妖怪)を倒せる存在。帝はその力を誰にも渡したくなく、桜を田舎の屋敷に軟禁していた。許婚である青葉(王良親王)と恋が実り、屋敷へ上がることに。
修羅幽玄殿の戦いは終わったが、兄・槐のおぞましい意図を知ってしまった桜。槐たちは何処かに消え、つかの間の日常が戻ってきた。青葉との初夜が迫っているが、なんと青葉に「側室」の話がやって来て‥?!

13年ぶり「イ・オ・ン」の続編も収録。りぼんが誇る絵師の平安伝奇ロマン。


☆☆☆

7巻の予告でうすうす分かっていましたが、超恋愛モード突入です。打って変わって戦闘がなくなり、桜姫はギャグ部分でしか変身しませんでした。

あれだけドカバキ戦っておいて今更恋愛に戻せるのか?と思ったんですが、新キャラの百合姫が非常に興味深く面白く読めました。


百合姫は大臣の娘。美人でいかにもな恋愛体質のお姫様です。
帝の命令で青葉の「側室」になるもよう。青葉は当然嫌がりますが、さもなくば桜姫を他に嫁がせると脅されます。


ひょんなことから桜姫は百合姫に「友達」として出会うのですが、百合姫は青葉恋しさ(あと家のため)に平安時代のあの手この手で桜を惑わせます。正直で素直な桜は全部真に受けてしまう。
ただし百合姫も青葉と「既成事実」を作ろうとして一生懸命足掻きます。青葉は難なくあしらうのですが、この様がコミカルでむしろ憐れ。

なんつーか‥種村さんが百合姫みたいな女の子を出して来るとは思わなかったんです。もう少しヤンデレ(潮)か、底抜けに明るい脇役(まおら‥は男だけど琥珀に近い)、あとは人外しか出さなかったんで。百合姫も病んでる系かと思っていたんですが、かなりフツウです(貴族の姫ならではの苦悩はしているでしょうが病んでない。藤紫もそんな感じがする)。

8巻はりぼんの他作品にくらべシンプルですが、娯楽作品としては十分ではないかと思います。
りぼんの他作品はモロ恋愛ですが、絵柄やコマの進め方等が簡素で面白みが薄まってきているんです。
どんなに話がシンプルでも、「見せ場」の分かっている人は違うかもしれない‥


あと、百合姫は一生懸命ですが、青葉は百合姫を全く違う目で見ているかと。「荷葉」の香は色恋沙汰と次元の違う小道具ですよね。


そして「イ・オ・ン」が13年ぶりに読み切りで復活しました。昔の絵に似せたそうで、目の形と鼻の位置が懐かしかったです。
セルフカバーする場合には作者は現在のまんま描くもんだし昔の絵を見るのもイヤなんだと思っていました。元に直そうとすればヘンなクセがつくかもしれないし。

これは大変な作業だったろうなと思います。先生が作品を愛していたからこそだったんでしょうね。

そうそう、この漫画も一回40Pから32Pに減ったらしい。だから今りぼんが470円で買えるんですね。なかよしが高いのは原稿料とページ数の問題か‥

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