「でも わかってないよな
おまえもうだいぶ
かるたが好きだよ」
ちはやふる11巻
末次由紀・BLKC
(BELOVE掲載)
★あらすじ★
都予選決勝に挑む瑞沢高校かるた部。相手は去年と同じ北央学園。今年は二校出られるため消化試合みたいなものだが、お互いの闘志は変わらなかった。
千早の相手はエースの甘糟。しかし千早は劣勢だった。
それは「新しい力」を手に入れようとする、千早の苦しい戦い‥。
天下無敵、体育会系かるた漫画!!
☆☆☆
いろいろな名言が「ちはやふる」にはあふれています。原口先生の言葉や、千早のお母さんの言葉などもいいですが、あえて筑波の言葉を抜いてみました。
筑波とすみれは決勝戦のあと、白波会に入ります。すみれの場合は太一に近づきたいがための行動なのですが「きついし暑いし疲れるし!!」と言いながらもなんだかんだやっているのです。
かるたはマイナー競技だし、今回の予選は環境もキツかった。しかも上を見れば周防や志暢がいる。キリがない。
しかしブツクサ言いながらも「辞めない」のですから、筑波はそう思うわけです。かるたは一回ハマったら抜け出せない世界。すみれもガッチリハマったんですね。
あと、11巻になってまで「ちはやふる」の意味を知らなかった千早に、かなちゃんが説明する場面はグッときますね。
ちはやふるは「神、氏、宇治」にかかる枕詞なので本当は意味がないように見えるのですが、かなちゃんは「荒ぶる」と「千早振る」の違いをコマに例えて教えます。
「千早振る」、非常に良い言葉ですね。
ところで神道では鎮魂というものが非常に大切にされています。
神道では死者の魂は33年間「荒ぶる」。「荒ぶる」とは言いますが、33年死者がその個人として存在するという意味です。33年たつと、個性をなくして大きな魂と一緒になるようです。
それまでは「鎮魂」をします。
ですが、神道の鎮魂は生きている魂にも行います。
人間は気持ちやいろいろなものを一定に留めておくことができない不安定な存在です。だから定期的に神事などで「千早振る」状態に戻す必要がある、と考えられているのでしょう。
これは仏教も結構同じで、どちらも「死者だけ」の宗教ではありません。けれど日本の宗教はいつも、葬式といっしょくたにされてしまいます。
自分たちは気がつくと「荒ぶる」状態になっているかもしれません。というか「千早振る」状態は神に近いのかもしれない。
千早はその高みをめざすんですね。
次巻はついに二年目の全国大会。新も志暢も加わるでしょうから、大変そうですね~。
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