「俺は
『自分が理解できないものは認めない駄々っ児』の
相手をする程 お人好しじゃない」
シュガーレス4巻
細川雅巳・少年チャンピオンコミックス
(週刊少年チャンピオン掲載)
★あらすじ★
九島高校。「風車」とよばれる不良の巣窟。屋上の風車に名前を掲げる事がここの不良たちの目的なのだ。
椎葉岳は頂点を取るためにここを選んだ。しかし頂点に立つ「シャケ」は全てが圧倒的なカリスマ。果てしなく遠い。
一方丸母タイジ(マリモ)は強いけれど頂点に興味がない。しかし椎葉の野良犬のようなギラつきに影響されつつある。
マリモの旧友、三田実(サンタ)のチーム「エクレア」で内部抗争が。サンタが気に入らない嘉上はサンタを追い出すだけでは飽きたらず、サンタにいろいろな要求をしてもまだ満たされない。
そこにようやく、マリモが現れ‥?
また、九島の二年生達が一年生を潰そうと動き出す「一年狩り編」も開始。
チャンピオンで現在人気上昇中。新感覚すぎるヤンキー漫画。
☆☆☆
全国一千万くらいいる「乙女」の皆さ~ん!!
ドキッ☆美形だらけのヤンキー漫画、新刊出ましたよ!!
チャンピオンで今大人気のヤンキー漫画です。レトリックな台詞づかい、圧倒的な筆致、根底に流れる優しさ‥読み手を楽しませる要素が満載、続きがいちいち気になるジャンクな漫画。
今回のヤマは「エクレア編」の後半です。
マリモが昔所属していた「エクレア」は、ただ仲間でつるんで楽しくやんちゃしてるだけのチームでした。しかしマリモが抜けたのがきっかけで、嘉上が次のアタマのサンタを追い出してしまった。
「エクレア」はただの暴力チームに成り下がり、サンタをめった打ちにしようと包囲しはじめます。
サンタを慕う播磨の弟をさらい、お風呂入ってるトコを襲撃させてみたり、「オレと同じとこ(顔)にナイフで傷をつけろ」と要求‥。
嘉上は自分がアタマになれたというのに、追い出されても優しさを失わず慕われるサンタが憎い。
‥人間は怒りや憎しみを持ち、どんなにホトケの顔をしていても我慢が限界に達すればキレる。嘉上はそう考えていました。
ところがサンタは何をされても要求に応じ、流す。憎しみで顔を歪めたりしないのです。
嘉上はサンタが自分の近くにいることが許せないのですが、助けに来たマリモにズバリと切られます。
それが冒頭のセリフです。
つまり嘉上はサンタに憧れ、サンタのようになりたかった。だけど裏切られた経験から自分には「優しさ」はいらないと決めつけ、「優しさ」そのもののサンタを潰して否定しようとしていたのです。
嘉上はサンタが大好きだったんですよね。噛み付いて、助けて欲しかった。
つーかぶっちゃけかがみんはサンタを攻略しようとしてたんだと思うよ!!‥的な「乙女的な裏読み」が出来てしまう展開をあちこちに並べ、しかしつっこんだり解説したりせず読者に委ねるのが「シュガーレス」の不思議かつ面白いところです。それにしてもサンタは美形すぎたなあ。ありがたかった。
ところで後半からは二年生の千倉トオルや桐生陽一郎(キリオ)が椎葉たちに喧嘩を挑んできます。ようやく主人公であるはずの椎葉が活躍するかな?と思ったら実はちょっと違う展開になってきます。
「エクレア編」で一度霞んでしまいましたが、シュガーレスの舞台は九島高校であり、最強なのはシャケ。
ただ強いテッペンなら拳でぶつかればよく話は楽ですが、シャケがカリスマすぎて強すぎるために九島の中は感情が渦巻き時に歪んでしまうのです。
シャケは罪な存在です。美しさは罪(笑)。
キリオ対シロの戦いが必見です。あと、巻末おまけでまたまた田中ヒラオリが暴れていてウケました。必見です。
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