ジャンク的漫画日記-101122_160124.jpg

 
「実際 藍川といるのは楽しい
しかしそれは 親友としてか 異性としてか
その境界はわからない」


プラナス・ガール3巻
ガンガンコミックスJOKER
松本トモキ
(ガンガンJOKER掲載)


★あらすじ★
高校入試の合格発表を見に来た槙は、そこで一人の美少女に出会い恋に落ちた。
しかし、それは実際入学するまでの短い恋だった。
藍川絆は「男」だったのだ‥!!

サバイバルゲームで絆のスケ‥が拝める?!男たちの何か間違った戦いや絆とのデートもあるよ!
それでいいのか槙!

近頃流行りの「オトコの娘」ラブコメ!!


☆☆☆

数ある「オトコの娘」漫画は可愛すぎる男の子に萌えたり、そのギャップを楽しむコメディです。しかし、プラナス・ガールはちょっと違う。
恋愛の根本というか、学生生活を考えさせられる漫画です。


藍川絆はどこからどう見ても女の子ですが「男」だと言い張っています。物的証拠は一切ナシ。槙をよくからかってますがその真意は?というところ。

一目惚れしてしまった槙は顔がよくて寡黙なオールマイティキャラ。
藍川絆とのいろんなやりとりにドキドキしつつも我慢して、結構面倒見ています。


前巻の感想で「もし藍川絆が女なのに『男だよ!』と言い張っていれば、男女における恋愛のめんどくささや女子のやっかみをスルーできる」と書きました。

冒頭のセリフは絆に言い寄ってきた男子を諦めさせるため、槙がニセ彼氏を演じてデートする場面のものです。

槙は絆と「何がしたいのか」いつも問われています。
出会った時は女の子だと思っていたから、いずれ告白してデートしてケンカして‥という未来予想図を描いたでしょう。
しかし絆は男。だから毎日つるんだりふざけあったり、寮に押しかけて来たりします。
まるで特別なイベントみたいに描かれていますが、もし絆が門山や笹木野と同じような容姿だったとしたら何も問題はない。


「男女6歳にして席を同じゅうせず」、日本の学校は戦前まで男女が別で勉強していました。
たぶん江戸時代はそこまで分けてはいなかったと思いますが、戦後席が同じになった男女は、65年経ってもソワソワしています。

同性が「泊まりに言っていい?」といえば仲いいなあとしか思いませんが、異性が同じ事を言ったら大問題です。

でも異性が「恋愛方向ナシで」泊まりたいってこともある。
男女が何かするとすぐ「恋愛」を疑われますが、本当は「そうでない関係」が欲しい時もある。
自分にはテツ趣味があるけど、「オレの部屋のNゲージ見る?」と言われても行きにくい。

ただ遊びたいのに性別が違うからカベがある。「恋愛」を疑われるから行動が制限される‥というか。

ではその「恋愛」とは一体なんなんだ?ということなんです。


「学生時代は勉強もいいけど恋愛もね!!つーか学生時代に彼氏彼女出来なきゃ敗者だよね!!」


そう言ってるわりにはいろいろ周りを気にしながら行動しなきゃいけないんだよなと。


藍川絆はそれをスルーできる切り札を持っていますが、同時に周囲へ疑問を投げかけている存在だなと思っています。

槙は藍川絆と「どうこう」なりたいのでしょうか?3巻まで読んでみて、自分としては「これ以上の関係は求めてない上、他の女子と恋愛しなくていい」んだろうなと思います。
どんな関係よりも、たぶん藍川絆が一番なんです。友情に近い何か。

いっときますが佐東さんが望んでいるアレな展開ではありませんよ。
もしかすると藍川絆は男の姿でそっち方面から疑われてめんどくさいから女子の恰好をはじめたのかもしれませんね(笑)。

あと、紫苑とのんちゃん、笹木野兄妹も突っ走ってますが‥このまんま突き進んでしまいそうですね。


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