「あんた いったいなんのつもりでそんな小さいワケ?
『ひよりん』て呼ばれて「自分カワイー」とか思ってんじゃないの?
つーか好きな男190センチって それ絶対ねらってるだろ」
ひよ恋3巻
雪丸もえ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
★あらすじ★
12月の小さな小さな新入生、西山ひより140センチ。入学前に交通事故で全身複雑骨折しずーっと入院していました。極度の引っ込み思案でしたが、190センチの男子・結心がひよりの生活を一転させる。
ひよりたちは二年に進級。しかし幼なじみの律花とクラスが分かれてしまう。結心と夏輝は一緒だが、新しい顔ぶれが何かとバラエティ豊かで‥?!
りぼんにようやく現れた期待の新人、正統派ピュアラブストーリー。
☆☆☆
少女漫画は作品よりも作家名で読まれるジャンル。雑誌の表紙には名前が大きく書かれます(少年漫画は逆で、漫画が有名でも作者の名前は出てこない)。
りぼんは「種村槙酒井春田」の名前だけで10年近くやってきました。しかし、ちゃおが売上をひっくり返し、新しい看板が必要に。
それが雪丸さんです。話やキャラに破綻がなく「編集部と一緒に頑張ってる」感じもしますが、配慮の必要な幼年漫画の世界、作家のやりたい放題にさせてたのはりぼんだけでした。
ずっとりぼんの表紙だったり付録でアニメ作ってみたり、編集部が頑張ってますね。いいことだと思います(りぼん編集部は自から売り出しにかかるなんて事はしなかった)。
さて3巻のメインイベントは進級です。ひよりが一番頼りにしていたりっちゃんとクラスが分かれてしまいます。ひよりとクラスのパイプ役であり支えだったりっちゃん。ひよりにはかなりピンチです。もう一人の友人・夏輝はいるけれど、初日から大変な事が。
冒頭のセリフを吐いたのは仁戸部コウ159センチ。たぶん背が二年で一番低い男子です。小さく物静かで、少々陰険。突然ひよりをいじめるのです。
しかし、自分はなかなかいいキャラだと思いました。元気でクラスの人気者だけど少々空気の読めない結心よりはよほどいい。二巻の感想で田中から見たら結心はウザいだけ、と書きましたが、コウから見てもそうだし、誰もが結心に沿いたいわけじゃない。そういう側の気持ちがよく分かってきます。
ひよりをいじめたのもコウがひよりと割と近いタイプ&ある理由があったから。
それから「いつかひよりは女子からこういうこと言われるな」と思ってましたが、男子がみんなの前で言っちゃった。
これで二年次ひよりが女子からいじめられることはなくなったと思います。
ここも上手いですね。
自分は結心でなくともひよりはコウでもいいんじゃないのと思いました。わりかしいい子です、ひねくれてるけど。
それからもう一人、留学帰りで一コ上の松島礼奈。留学するだけあって非常にポジティブ、外向的。いきなり結心に告白するなどインパクトの強いキャラです(すぐ断られた)。
マシンガントークをするためひよりが結心に近づくスキもなくなってしまいますが、彼女も悪い子ではない。
帰国子女はずっと外国の価値観で育つため日本の学校で浮いてしまう‥らしい。
礼奈はあくまで一年外国に行ってただけの留学生ですが、もし留学に何か理由があったら?と考えてしまいました。(マーガレット・麻刀城ひとみ「MLA~一番激しいキス~」を思い出した。主人公は友達の彼氏を取った、という濡れ衣でいじめられオーストラリアに留学する)
なので、これから「ひよ恋」は引っ込み思案のひより、ナナメに構えるコウ、留学いっこ上の礼奈という「ちょっとしたはぐれ者」を中心に展開するようです。
意外なサブキャラでさらに面白くなったと思います。次巻が楽しみです。
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