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「お前をノラとは認めねえ」
「かと言って飼い猫とも認めない」
「白か黒かで言ったら灰色か」


木曜日のフルット1巻
石黒正数・少年チャンピオンコミックス
(週刊少年チャンピオン掲載)


★あらすじ★
ペットショップを抜け出したものの完全なノラ猫になることが出来ず、いいかげんでテキトウな鯨井先輩に半分飼われている猫、フルット。
フルットの猫仲間や鯨井の後輩頼子、同じアパートの白川先生など、のんびりした日常とちょっと不思議な出来事と時折世界の真理が混ざっている‥ような気がする?
フワっと!クスっと!チャンピオンの巻末に掲載されていた漫画、ようやく単行本化。


☆☆☆

チャンピオンの一番最後、ジャンプで言えばジャガーさんの位置にいる漫画です。二年前から毎回2Pだけ、二本足で立つ猫の話が掲載されているのです。

実をいいますとこの漫画の前に連載されていた漫画が面白くて、この連載を受け入れるのに時間がかかりました。


これを描いている先生の正体を知るまでは。


そう、石黒正数先生は現在アニメ化されている「それでも町は回っている」の作者だったのです。
実は‥そんな有名な漫画家さんだとは知らなくてガク然としました。申し訳ないので先生の漫画を急いで集めています。
この「フルット」も「それ町」のアニメ化に合わせて単行本になったんでしょうね。


それにしても、他誌で連載を抱えている人が何故チャンピオンで描いてるんだろうなあ。だけど自分はこれを読まないかぎり石黒先生の漫画には出会えなかったわけで、改めて「チャンピオン読みつづけてよかったな」と思います。


で、内容ですが嵐山歩鳥と紺双葉を合わせて二で割ったような「鯨井先輩」と猫のフルットのほのぼのした話です(「ネムルバカ」の鯨井に一番似ていますが、下の名前は違います)。腹を抱えて爆笑するような話はありませんが、SFを書き慣れているだけあり時々「これは?!」と唸っちゃう見事な話も潜んでいます。オレオレ詐欺っぽい話等が特に面白い。

むしろ先輩とフルットの日常より、日常外の話の方が面白かったりするんだなこれが。自分があまりほのぼのを好まないからかもしれません。
それから寒い時など都合のいいときだけフルットを利用してそれ以外はポイしている鯨井とフルットから何か連想するのは無駄でしょう。
鯨井は全部がテキトウなので‥。

本音を言うと毎回もう少し量的に読みたいんだよな。しかし人気作家さんですから、贅沢な願いでしょう。すると二巻がでるのかどうか‥?


ちなみにフルットは外国語で「果物」という意味だそうです。
あと、毎回「この作品はフィクションであり‥」のくだりを考えている編集さんお疲れ様です。

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