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自分はそれでもスケダンが好きなんです。それだけ分かってください。


SKETDANCE15巻
篠原健太・ジャンプコミックス
(週刊少年ジャンプ掲載)


★あらすじ★

学校のトラブルを解決するボッスン・ヒメコ・スイッチの「助っ人団」に嵐を巻き起こす依頼人が現れた!

名前はサーヤ。「か、勘違いしないでよね!」が口癖、ニーハイツインテール妹属性ありな典型的ツンデレ。
彼女の依頼はだんだんボッスン達を疑惑の渦に巻き込んでいく!
そして息もつかせぬ間に修学旅行。チュウさんの怪しい薬によって、ボッスンとヒメコが入れ代わってしまう?!ごまかせスイッチ!
だけどコミックスの最初は幼稚園番外編だ!!
なんやそれ!!


☆☆☆

14巻は本当に面白かった。漫画の好き好きは人それぞれですが、この15巻の収録分から悩んでしまいました。

でもSKETDANCEの単行本には作者の後書きが詳細に収録されているため、何故この展開に至ったのか知りたくて買いました。


まず15巻に突然現れ出ずっぱりになったツンデレ娘・サーヤのこと。

サーヤはギャルゲーのツンデレキャラが持つ要素を全て持っているのですが、「SKETDANCE」が単純なツンデレを出して来るとは思わず当時はポカンとしてしまいました。
なんていうか、篠原先生がオタクっぽいキャラ(ラノベっぽいキャラ)を書き慣れてない感じがして、サーヤが漫画から浮いていたのです(例えば早乙女浪漫はぶっちゃけ篠原先生の作風に非常にあったキャラクター)。
そして一発キャラかと思ったらいきなりボッスンを好きになりヒメコが遠慮してしまう場面まで発生。
そしてモヤモヤしたまんま修学旅行に行ってしまうのです。


先生の後書き「LINERNOTES」によると、修学旅行の前にボッスンたちに一歩近づいて絡むキャラが欲しかったようです。しかし担当さんがサーヤ登場からすぐ修学旅行に行かせようとして展開を急いだとあります。

これは非常に納得しました。もしサーヤが前の巻ぐらいから登場して「SKIP」みたいな話を数回重ねているならもう少し自然に読めたと思います。

しかしサーヤの典型的ツンデレキャラは先生の細かい書き方によってギャグというより「病気なんじゃないか」と思ってしまいまして。
これはアフタヌーン「百舌谷さん逆上する」の影響かもしれません。主人公は好きな相手に暴力を振るうツンデレ病という設定。「病」としているから常識はずれの行動も受け止められる。葛藤もある。
だけどサーヤはあくまで普通なんだそうで、そこが不思議です。ラノベや萌え漫画のツンデレはもっと都合よく中途半端です。
完璧さを集めたばかりに笑えなくなっていると自分は思っています。


そしてもう一つ。これはLINERNOTESを見ても全く理解できませんでした。

修学旅行でボッスンとヒメコが入れ代わりドタバタになると思ったらトイレとお風呂をどうするかだけをねっちり一回ずつ書いたからです。


「ごまかさずにやろうというのが一つの目標」とLINERNOTESにあったんですが、ジャンプぎりぎりの描写というか、ぎりぎり限界で止めたために絵の要素よりも生々しい感覚をもたらしています。なまじ絵が上手いからよく伝わって来まして、自分はヒメコの〇〇〇を下ろした所でギブアップでした。


同時期にサンデー「神のみぞ知るセカイ」でも主人公と女の子の心と身体が入れ替わる話がありました。
ですがこちらは主人公が現実の女の子に興味がないため、身体があっても気にしない展開でさらっとトイレとお風呂を通過し、さらに「これがゲームによくあるTS(転校生)イベントか」とナナメに構えます。

「神のみ」抜粋↓

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TSとは入れ替わる事で男女の身体の違いを知ることよりも、わかりあえない他人の心のやり取りが密に行えるイベントです。
「神のみ」ではなんだかんだ主人公がうろたえる女の子を支える運びになっていましたが、ボッスンはヒメコになにもできていない。


入れ替わる前にサーヤがボッスンに突撃する、と予告していたので入れ代わったら面白い食い違いが出るのだろうと思ったら、お風呂とトイレばっかりで15巻は終わってしまいました。
先生は何を優先したかったんでしょうか?

某掲示板でも賛否両論でしたが、「おまえらボッスンに何を期待してたんだよ きれいなボッスンか?」という発言がありました。たしかにそうだと思います。
また「神のみ」の展開は主人公がそつなく女の子をサポートしてしまうので「都合のいい王子様」かもしれない。

で、ボッスンとヒメコが「王子と姫」でなくリアルに夫婦として生きていくとなるときれいなものばかり見てはいられない。老いて死ぬまで添い遂げるなら、トイレとお風呂はその象徴。

ここまでを先生は表現したかったのでしょうか?
だったら早く明かさないとマズいと思うんですが‥
考えすぎでしょうか。


しかし、16巻に収録予定の大門明智の話を皮切りにまた楽しい話が戻ってきます。
SKETDANCEは短編連作だからこうして割り切ることができるから助かります。


あ、椿のTシャツ話はいつもの調子で面白いのですが、最初のビスケットダンスは有明に行けば読めそうだな~と思いました‥。


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