「忘れるな おまえの運命を印す命字は『滅』だ
月の者か
人間と それに味方する者か
選ばなかった方を
きっと滅ぼすことになる」
桜姫華伝6巻
種村有菜・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
★あらすじ★
時は平安時代。14歳の桜姫は許婚の青葉(王良親王)を好きだが‥桜姫は実はかぐや姫の孫であり唯一妖古(妖怪)を倒せる存在。帝はその力を誰にも渡したくなく、桜を軟禁していたようなものだったのだ。
桜姫の兄、槐が桜姫を連れ去った!!修羅幽玄殿に囚われた桜姫を奪還する為に立ち上がった青葉たち。
一対一の戦いはついに佳境、朝霧は昔の想い人・右京に挑む‥!!
りぼんが誇る絵師の最新作、二ヶ月連続単行本発売!
☆☆☆
月刊だというのに二ヶ月連続刊行。今回一号二話掲載のものがあり、本編はりぼん7・8月分だけだったりします。
なので話は遅々として進まずなんとも言えない状態になっています。桜姫は相変わらず主人公なのに閉じ込められたまま。ただし少女漫画で主人公以外が活躍しているのは非常に画期的です。少年漫画っぽい少女漫画があっていいと思います。
さて今回のメインは桜とずっと一緒にいた理解者、妖の朝霧。
普段はとても小さいですが、雪女です。
朝霧は雪女の住む村で右京と恋に落ちましたが、村の神に対する信仰が厚く、「人身御供」に選ばれても名誉が愛より勝っていた。
読者には朝霧の気持ちは果てしなく不可解だと思いますが、「個人よりムラ」、昔の人間はこういう心理に陥りやすい。ですから朝霧が村の神に出会った時、大きなギャップに打ちのめされて神を倒してしまいます。
神のために今までたくさんの人身御供が消え、村を守ったのかも怪しい。自分はあの神はただ村に依存するモノノケだと思います。村人が消えたのは朝霧が神を倒したからではなく、違う力のせいでしょう。
そして友人だった細雪との一瞬のいさかいが朝霧の恋心を変えている。細雪は果てしなく愚かですが、右京の立場はお気楽で必死さが見えて来ない。朝霧はそんなムラの全体図も馬鹿馬鹿しくなったのかもしれません。
ただし、村人を消したのが槐や帝だとすれば‥
そしてまったく戦わない動かない桜姫ですが、一応兄の槐から立場についてクギを刺されています。これが冒頭の台詞。
しかし槐すら帝への憎しみをだれかにたたき付けられている可能性があるのです。
それから桜姫は「どちらか」ではなく「どちらも」守る選択肢があることにまだ気づいてない。また、潰しあった果てに第三の勢力が来るかもしれない。この漫画はまだまだ序章なんですよね~
さて、本編のあとに読み切りと「紳士同盟†」「ミストレスフォーチュン」の番外編が‥
いや、「桜姫」に違う作品の番外編はきついですね。単行本に入らなかったんだと思いますが。
それから「天使の金貨メイプルローズ」は時間のない種村さんに無理強いした読み切りと判断しました。内容があんまりです。増刊の呼び水として掲載されたわけですが、こんな仕事をさせるなら新人さんに機会を与えてほしいと思いました。
ちゃおと違ってりぼんの作家はそんなに作品量産できないんだぞ!
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