「そう
誰も 私の
本当の『願い』なんて
知らなくていい」
MOMO5巻
りぼんマスコットコミックス・酒井まゆ
(りぼん掲載)
★あらすじ★
小田切夢、高校1年生。母は離婚し、父はほとんどいない。ギリギリの生活、名前のように夢を見られる立場ではなかった。
しかし彼女の前に幼女が現れいきなり言い放つ。
「モモちゃんは大魔王なのだ!」
モモは宇宙の安定のために惑星を整理する存在。ターゲットは地球。しかし生物のいる惑星を壊す場合代表者に存続の試練を与えている。試練とは‥モモを7回喜ばせること。
夢がバッチリ指名され、しかし慈悲深い心を持つ彼女は着実にポイントを集めてきていた。
だんだん仲良くなるモモと夢だったが、地球を壊す指命とズレが生じモモの「別人格」が現れた!無垢なモモを閉じ込め支配しようとするが‥?
☆☆☆
ファンタジックかつ幼年漫画らしい温かさと道徳感を兼ね備えた作品です。現実とのリンクも出来ていてわかりやすいし、心情も追いやすいです。
さて、モモの中から「破壊機能」としての別人格が現れて本来の指命を果たそうとするのですが、夢はもう一人のモモを見て気づきます。
恐らく3巻でナナギに試練を与えたのはこちらの人格だろうと思います。ナナギは助かりましたがほんの一例で、他の星はみな壊れたのでしょう。
試練を与え、6回喜ばせて貰えても最後がダメならモモは惑星を破壊しなければならない。裏切りもあったでしょうが、それよりも関わってくれた生物もろとも消滅させなければいけないからハンパなくつらい。
分離もしたくなります。
しかし夢は「わたしと同じ」と思います。夢は母親に捨てられ、父親には何度も振り回されています。期待するだけムダだと感じている。
もう一人のモモも、代表者に関わるのが辛くて「無垢なモモ」を作ったのです。
しかしそれは大魔王としてのモモのせめてもの「願い」だったのではないでしょうか。無垢なモモは役に立ちません。星を壊すのもためらってしまう。作る必要はない。
無垢なモモは「もう星をこわしたくない」願いの具現。たとえ星が壊せなくなって、力尽きても(壊すことが力の源)。
しかし高校生の夢はまだ願うことが出来ないのです。それが冒頭のモノローグ。
そして4巻でナゾだった叶歌とのあっさりした決着は、またぶり返してきます。夢が「期待してはいけない」と思った物、それが叶歌です。
叶歌を諦めたからナナギのそばにいる夢。しかし夢がそばにいたかったのは‥?!
「どんでん返し」があるかもしれないと思いました。ナナギは異星人ですし、もしかすると。
叶歌は今までほややんとしていましたが、彼が本気になったらナナギを超えるかも。それかなり面白いんですが‥?
あとは沙成さんの黒幕っぷりや実結の実結さまっぷり(笑)が楽しかったです。
実結さまって、夢がこれから大きなカベにぶつかった時一番力になるんじゃないかと思いました。
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