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「やめれば?
ひよりが『渡しても意味ない』って思ってるなら
渡したって何も変わるはずないよ!」


ひよ恋2巻
雪丸もえ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


★あらすじ★
12月の小さな小さな新入生、西山ひより140センチ。入学前に交通事故で全身複雑骨折しずーっと入院していたのです。極度の引っ込み思案でクラスに馴染めるか不安でしたが、190センチの男子・結心がひよりの生活を一転させる。
みるみる内に結心が好きになったひよりだったが、結心は男女分け隔てない人気者の上、富永妃という超美人の幼なじみがいて‥?!

りぼんにようやく現れた期待の新人、正統派ピュアラブストーリー。


☆☆☆

一生懸命売り出したいという気持ちの詰まった作品です。少女漫画は作品よりも作家名で読まれるジャンル。雑誌の表紙には名前が大きく書かれます(少年漫画は逆で、漫画がいくら有名でも作者の名前はあまり知られない)。
りぼんは「種村槙酒井春田」の名前だけで10年近くやってきました。しかし、ちゃおが売上をひっくり返し「このままではいけない」はずなのに新しいブランドになれる作家を育てられなかったのです。
ようやく、というかついに、というのか‥雪丸さんは看板作家になろうとしています。話やキャラクターにぬかりないあたりが「一人で描いてない」感じもしますが、いろいろと配慮の必要な幼年漫画の世界、一人で書かせていたのはりぼんだけでしょうし。
逆に松本先生などは作家性より作品性を見られています。頑張っていらっしゃいますが、名前で読者を呼べない。


さて、そんなわけで二巻はかなりスローペースです。ひよりが行動に移せずバレンタインもぐるぐるしているだけ。しかしひよりは嫌みがなく、人を嫌う事を知らない。コンプレックスのかたまりではありますが、なにかあっても落ち込むだけで他人のせいにはしません。これがひよ恋のヒットする理由です。

「それだけですか」と思うでしょうが、こんな主人公が8年くらいりぼんにいなかったんですよ。本当ですから。
せめて好きな相手の事くらい「バカアホ」言わないで素直に接しろよと何度思ったか。バカアホ言うくらいなら付き合うのやめちまえと思いますよ。たかが中高生の恋愛だから。

これはいい歳した自分の視点ですが、子供なら人の悪口を平気で言うような子を応援したいとは思わないでしょう。


二巻で大きく動いたなと思うのは幼なじみのりっちゃんです。今までひよりの唯一の理解者で弱々しいひよりを甘やかすだけでしたが、いちいち後ろ向きになるひよりについに切り出しました。それが冒頭のセリフ。一緒にチョコ作ったのに、渡さないとか言い出されたら我慢できないですよね。
ここからりっちゃんはひよりの保護者ではなくちゃんと「親友」としてひよりを応援していくようです。
そういえば「君に届け」の爽子にもりっちゃんに似た立場の子がいました。彼女は爽子に友達ができたのを見届けたら自分のテリトリーに戻っていきましたけど。

こうなるとひよりを手取り足取りお世話するりっちゃんにも何かいいことあるといいですよね。そしてもう一人の友人夏輝もそろそろアプローチが出てくるか?


それにしても未だ富永妃の存在がナゾです。結心の幼なじみで仲良くやっているのに何故関係がそのままなのか?性格もいいし‥この「宙ぶらりん」さがひよりを悩ませているのですが、ひよりが自分から聞き出さない限りは真相は明かされなさそうだし‥
当分わからないままですかね?


あと巻末にいろいろとおまけがありますが、田中くんからみたら人気者の結心もウザいだけでしょうね、わかります。


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