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「三橋君も みんなも
もっと広い世界があることを
これから知ってくんだなぁ…」



おおきく振りかぶって15巻
ひぐちアサ・アフタヌーンKC

(アフタヌーン08年5月号~8月号掲載分)


★あらすじ★

「お前らなんも感じねェのか?」

西浦と美丞大狭山の試合を見届けた桐青の主将・河合和己は副主将の二人、島崎慎吾と山ノ井圭輔に思いを馳せた。
桐青の三年生は敗戦後後輩をしごくのがならわしで、二人が負けた悔しさをどこに隠しているのか不思議でならない。河合はもうグラウンドが見たくなくて予備校に逃げたというのに‥。
本当はとても心配だった。
一番の心配は相方として育てた高瀬準太が練習に来ていない事。
準太は負けた理由以外に何かを抱えているかもしれない。ひょっとすると河合のいないグラウンドが無法地帯になっていて、副主将の二人が悔しさを「イロイロなカタチ」で後輩にぶつけているのではないかと。
特に慎吾は危ない。
それが恐ろしくて部活に出ていないなら、急いで止めに行かないとダメだ。
本当に恐ろしいのは慎吾ではなく、我慢を重ねてたまりかねて逆上する準太!!
利央はバカでアテにならないし、やはり行くしかないのか?
トラウマとはやる気持ちがせめぎあう。まさか呂佳さんも同じ事があったのだろうか?滝井さんと?

キラキラした西浦っ子の陰で青春は錯綜する!
待望の15巻!!


☆☆☆

いくらなんでもたった一コマでこれはねえだろ!!というくらい酷い「ウソあらすじ」です!みんな、こんなの本気にしないよね?!

だってみんな買うもんね!おばさんとの約束だ!!


さて1000文字もアホなことに使いましたが、15巻は表紙からして気合いの入ったものになっています。

ひぐち先生は試合に負けたことよりも、負けて何を学ぶかの方に重きを置いています。全勝する学校は一年に一つしかない。負けは当たり前なのです。

だからモモカンはさっそく部員にチームの目標を統一させようとします。大きな夢はおこがましい、恥ずかしいと思うのがほとんど。

しかし田島はためらう事なく「全国制は」と決める。(制覇の覇の字は書けないというより頭の中にないらしい)

西浦において田島は神様のポジションです。恥ずかしがらない・怖がらない態度は他の子たちを「ついていかなければさらに恥ずかしい」と喚起させます。

一番それを気にしているのが花井です。完璧すぎる田島に気後れしてしまう。だけどモモカンは花井のいろいろな面を買っているのです。
もしかしたら…モモカンが学生だった頃花井に近い人がいたかもしれません。


それから冒頭の台詞。モモカンは三橋の事も心配です。

チームの目標を決めた後、今度はメンタルトレーニングのために個人の目標を書かせます。
田島と同じくチーム目標は「甲子園優勝」と書けるのに、自分の事は一つも書けない三橋。
三橋は中学のトラウマからまだ抜けきってないし、今野球が普通に出来るだけでいっぱいいっぱい。


ところで美丞の監督・滝井は桐青中学で肩を壊し、桐青高校から逃げて美丞大狭山に入学しています。
野球を捨てようとしたのに、
「つい覗いてしまった野球部でマネージャーが頑張っていて扉の開く音がした」

三橋も西浦に逃げて来てついグラウンドを覗いてモモカンに捕まりましたよね。

三橋と滝井はカタチは違うけど同じミチを通っているような気がします。

そして一方で、桐青高校に上がったものの初戦で敗退し動けなくなったコーチの呂佳がいます。
みんな一回「野球から逃げた」のです。ただ、そこからどうしたかが問題だったのですが。

しかし呂佳だけを責めるわけにはいきません。滝井だって三橋だって、巡り合わせによればどうなったか分からない。呂佳と滝井の想いのすれ違いは、意図せず起こったもの。呂佳の不幸は滝井との間にもう一人大人がいなかったことでしょうか。

西浦にはモモカンやシガポがいます。
それでも道を踏み外す人間は出て来るかもしれません。
そして、呂佳と同じ道を辿りそうになった河合は一人で決着をつけた。狭山戦と倉田の事件は彼にとって大きな巡り合わせだったのでしょうか。


以上、まだ始まったばかりの西浦の物語一段落です。

★箇条書き★

★シュンちゃんかわいい
★だけどプロフすげー期待したよ
★いろんな意味で水谷が不憫になってきた
★阿部んち面積に対して贅沢な作り。三橋んちほどじゃないと思うが花井んちマンションだし
★玲一がすきだ…!!
★三橋と田島はなごむ


★16巻はイロイロな意味で爆弾ですね。いつ出るのやら


15巻は目立った直しはありません。本誌との違いをこれから上げますが…

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