- 坂道のアポロン 6 (フラワーコミックスアルファ)/小玉 ユキ
- ¥420
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ふたりの掛け合いが激しすぎて
いや もう 掛け合いなんてもんじゃない
これは
ふたりの 本気の殴り合いなんだ」
坂道のアポロン6巻
小玉ユキ flowersフラワーコミックスα
(flowers掲載)
★あらすじ★
1960年代、九州。転校してきた西見薫は豪快なキャラクターの川渕千太郎に出会い、全然性格が違うのにただ一つジャズで友情を結んで来た。薫は律子に恋をしたが、律子は千太郎に、そして、千太郎は年上の百合香に想いを寄せている。
千太郎は百合香と淳一が同じ部屋にいたこととそれ以上を察し、荒れてしまう。
一方ひそかに支えてくれた事に気付いた律子は薫への想いがだんだん膨らみ‥?!
☆☆☆
結構次の巻まで待つかなと思ったら意外にすぐ刊行されていておどろいてしまいましたが‥
うーん‥。
60年代の学生運動で、流れる時代と自分とが相反し崩れてしまった淳一。それをなんとか救おうとして身を投げ出した百合香。ついにこちらの決着がつきました。やはり千太郎には手の届かない高嶺の花でしたね。
今とは違ってカケオチしてもそれなりにやっていけるだろうし、もし失敗して戻って来たら許さん。
しかし、この二人って一体何だったんだろう‥?全体的に見ると不思議になってしまいます。松岡もそうでしたが、「薫と千と律子」と「百合香と淳一」はパーツが違うみたいなんですよね。本当は三人だけの話だったのに無理矢理広げてしまい、今ようやくまた原点に戻ったみたいな‥
今まではパーツは繋がれていたと思ってたんですが、「60年代」がザーッと流しちゃった。
淳一がセクトとかに頭がイカれて帰って来たわけではなくてそこは良かったんですが、大学のエピソードは九州の高校よりも意外性がなく、というかその時生まれていない自分すら想像のできるものだった。
「坂道のアポロン」はおぼこい高校生のセピアな胸キュンがウリだったはずなんだ。どこかで見たようなメロドラマは期待していない‥
とりあえず7巻からは原点というか、たぶん薫と千の別れを匂わす展開になると思います。しかし律子が心変わりした想いは非常によく分かるのですが、薫と千は理解しないでしょう。千が謝った時の律子はそれなりに怖かったです‥そして百合香たちがいなくなったことも作用してくる。
せめて最後は美しい別れを期待したいです。淳一と千のセッション勝負のように。
60年代大学生だった人には、学生運動に何らかのカタチで関わった人と「絶対に関わらなかった人」がいます。うちの父親は後者です。そして教師になり、いろいろとメンドクサイ対立に疲れたそうです。
淳一も最初はそんなクチだったみたいですが‥
ただ、団塊の人は参加したことを誇らしく語る人と、参加しなかった事を誇らしく語る人と、あと取り締まったのを誇らしく語る人しかいない、と狭間の世代の人は言います。
淳一はどうでしょう。今頃バーで「イロイロあったがあの時に立ち上がったから今があるんだわっはっは」とか言ってるのでしょうか。
ま、うちら団塊Jr.が「ガンダムは初期しか認めん!!種など腐女子のおもちゃだ!!」「ドラゴンボールとスラムダンク以上の漫画なんかない」「今の子はかわいそう、漫画とかアニメがつまらなくて‥」とか言ってるのと同じなんですけどね。「誇らしかったもの」を省みないってところが。
