「田を耕せ お前自身の田んぼだ」
妖怪のお医者さん13巻
佐藤友生・マガジンKC(マガジンSPECIAL掲載)
★あらすじ★
春日琴子はちょっと霊感がある女の子。「やさしい」けれど‥それは見えることの負い目であり、だから人に尽くしたがる面があります。
そこに護国寺黒郎(クロ)が転入してくる。ヘタレっぽい眼鏡くんですが、実は妖怪の病を治療するお医者さん。人間と共生している妖怪の心のケアもしています。
琴子とクロは二人でこの世に生きる妖怪のため、または人間のために奮闘する!
楠石の弟の意識をさらっていた妖怪「片車輪」。激しい戦闘の末楠石は腕を失い、それを見たクロが覚醒してしまった。今までも何度か見た鬼の姿。妖怪に育てられたといえど人間のはずのクロが何故?!
☆☆☆
そういえば12巻の事を書いてなかったですね。11巻に登場した「ぬうりひょん」との心理戦はクロの負けでしたが、琴子が命を賭けてクロを救ったことで結局ぬうりひょんの負け。ぬうりひょんは琴子の意志や「隠された力」に惚れ込み、今は見守る役目をしております。
一方、クロへの想いを封じ込めていた浦上弥生は琴子に嫉妬して妖怪邪魅に取り付かれますが、友情が勝ったもよう。
あと12巻に収録されていた読み切り「キラボシ・テントウ」が絶妙なラブストーリーでしたね。マガジンだと真剣にこういう漫画読めるんだよなぁって思いました。
さて13巻の内容。
Specialに移動してから少しずつサブキャラクターの伏線を回収していますが、今回は妖怪トレジャーハンターの楠石千里にスポットが。キャラも容姿も好きなんですが、人間なのに妖怪の世界に足を突っ込んでいるのは、眠ったままの弟を救うため。
ついに弟の意識をさらった妖怪片車輪と対峙したわけですが腕を食いちぎられてしまいます。
それを見たクロが怒りで妖怪の姿に。
前々からクロが鬼になることはあったのですがようやくそれが何物か明かされました。
‥が、「牛鬼」かぁ‥
牛鬼は人間が怨みで妖怪になったもの‥なのですが、ぬうりひょんに続きコレ出されちゃうとさすがに心配。元々そういう設定だったとは思いますが、今となっては「後出し」になっちゃうので設定変えとけばよかったのになぁと思いました。
しかし、なんか先代牛鬼‥もしやクロの両親じゃないか?と思ったり。
で、片車輪が死んだ事で(自殺。あまりにも哀しい理由です)楠石の弟が目を覚ますのですが‥
実は楠石たちは隠れ陰陽師の家系で、弟の蒼汰はその中でも希有な力を持っていたため身体を壊しても周りから酷使されつづけ、そこを片車輪につけこまれたわけです。
ところが蒼汰は牛鬼につかれているクロを敵視。楠石はたしなめるのですが、あの手この手で災難をもたらし始めます。
前にも陰陽師が妖怪を虐待しクロが退治する話があったのです。この漫画の陰陽師は悪役というか、妖怪を見下しているとこがあるんですよね。
ただ、蒼汰の場合‥もう本当の蒼汰は死んでいて、蒼汰のフリをした何かが彼の身体と力を使ってるんじゃないかと思います。そうなると兄はさらに悲劇をこうむることになっちゃうんですが‥
で、ついにヒロイン琴子の秘密が一番最後に出てきます。え、それって一体‥?!
でもそういう話よりは一話完結の短編のほうが好きなんだよなーと思ってます。冒頭の台詞はその短編のシメの言葉です。親子が互いに思いあう温かい話で、この漫画の良さが詰まっていると思うんですよね。
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