初回から「面白い!」と思った作品です。どれだけ続いてくれるだろう‥
保健室の死神1巻
藍本松・ジャンプコミックス
(週刊少年ジャンプ掲載)
★あらすじ★
保健室のセンセイ‥それは優しく美しく怪我や病気の生徒を介抱し手当てしてくれる憧れの存在。
しかし常伏中学に赴任して来た派出須(ハデス)逸人先生は何故か顔にヒビが入っていてコワイ!!生徒は全然癒されない!!
初日から明日葉・藤・美作はうっかり保健室に行くハメに。コワイ割に「生徒に好かれたい」ハデス先生は三人をもてなすが‥
実はハデス先生が赴任してきた理由は生徒にとりつく「病魔」を倒すことだった!!
コワイようで愉快痛快、学園ホラーコメディ。
☆☆☆
前作の「MUDDY」で卓越した技術を見せつつも、潔癖に自分の世界を貫いたためあえなく打ち切りになってしまった藍本先生。しかし今回は現実世界のしかも学校を舞台に描いています。
ハデス先生は人の悩みや迷いに付け込む「病魔」を倒す力を持ってまして、病魔の暴走や戦うシーンはホラーでありアクションです。
しかし舞台は中学校であり病魔にとりつかれるのは「生徒」。思春期真っ只中のローティーンの悩みはそれぞれで、妬みや憎しみもありますが「打ち勝てない煩悩」や「成長の悩み」もあり明るくバカバカしいコメディになってます。そして話の進行役は先生ではなく明日葉・藤・美作の「3バカ」と女子の鏑木。構図がドラえもんなのです。
それも非常にとっつきやすいですね。
自分だけかもしれませんが異世界でドンパチやらなくても「少年漫画」は成立するし十分面白いと思います。SKETDANCEもそんなとこがいい。バクマンもあれだけ「描ける」二人がわざわざ日常世界を書いている。
でも‥こういうのを面白いと思うのは自分が若くないからなのか?
だがしかし、この漫画には絶妙な「萌え」が存在します。
展開役の明日葉はまだ地味な普通の子ですが、藤は美形でマイペース。美作は姿形がジャイアンですが、いけないことは真っ向からいけないと言える本物のガキ大将。
実は現在一番美作が好きですね。悪いことをしたら謝る、泣いている人間がいたらとことんつきあう。現代にもこんな子がいるのかな。
「もう少し見た目よかったら‥」と思った初回っから美作に変化が生じたり、友人・本好へ絶対の信頼を見せたりと、美作はこちら側で脳内補正をすると楽しめるキャラクターです。
他にもめっちゃ強いのに女の子らしくあろうとする鏑木のテンションや恥ずかしがり屋の花巻のテンション、本好のキモチワルさも最高です。藤も見た目の割にガサツで面白い。
そして外見の割に生徒が大好きで、しかし空回りしてしまう姿がバカでかわいらしいハデス先生が非常に魅力的。実は美形、を匂わす場面もありますし‥
しかしまだ不可解な点があります。病魔は人の悩みに付け込む割には患者の感情とあまりリンクしません。まだ初期段階だからでしょうか、勝手に取り付き勝手に成長しますが患者の意志で追い払える状態です。
病魔が進行すると先生が病魔を倒しても患者の身体に影響が出るのでしょうか?
そして病魔は常伏周辺だけにいるのでしょうか、なら何故なのか。
いや、あんまり知りたくないな。それ解明したらコメディじゃなくなってしまうので。
本誌でも一回長編をやりましたが読者人気がなかったようですぐ路線を戻し今も学園行事を続けています。
というわけでこの漫画はホラーが好きな人よりコメディや「青臭い胸キュン」を求めている人にオススメします!
- 保健室の死神 1 (ジャンプコミックス)/藍本 松
- ¥420
- Amazon.co.jp
- 賢い犬リリエンタール 1 (ジャンプコミックス)/葦原 大介
- ¥440
- Amazon.co.jp

