「だっていらないでしょ?
エリの本当の良さが見抜けないバカなヤツらなんて」
メンズ校7巻
和泉かねよし・ベツコミフラワーコミックス
(ベツコミ掲載)
★あらすじ★
私立栖鳳高校。名門でイケメン率が高いのにド僻地に建ちしかも全寮制!!女の子が欲しいのに与えられず、苦悩の日々を送っている。
その中でも男すら「お前なら抱かれていい」と言ってしまう性格よしの超イケメン神木だが、突然9度の熱が出てさわやかキャラが変貌。周囲が激震する‥?!
☆☆☆
休んだり中断が多くてコミックスも間隔が開いてしまうメンズ校ですがついに次巻で終了です。
自分としてはこの「少女マンガなのにマガジン(イカ)臭い」ノリが大好きだったのですが‥メイン4人のうち3人(花井は乙女系なのでいらない)に彼女もできたしこれ以上こじらせてもよくないですね。
今回のメインは神木が熱を出す話です。中学まで母子家庭だった神木は母を支えるために「手のかからない子供」を目指した。だから誰にでも優しくさわやかに接する事が出来たのですがさすがに9度となると無理、本能のままに暴れだし校内だけでなく彼女たちにまで波及します。欠点ナシの神木も人間です。というかこっちもあまり「その完璧さにはウラがあるのではないか」とは思わなかったんだな。神木は主人公じゃないし(主人公より目立つけど)、あまりモノローグの発生するキャラではないから。そしてコメディなので「ウラ」はわざと取り除いてるのかなと。
一瞬だけ神木の母が「あの子は怖い」と言ってしまうのを聞いた過去の回想があって「このマンガもトラウママンガになるのか」とビビリましたが、すぐ答えがでてくれる「真っ当な漫画さ」が好きです。
さて、神木の豹変は彼女の冬華も泣かせてしまいます。
冬華は外見も中味もフツーの女の子ですが頑張り屋で明るくいわゆる「イケメンをもぎ取る少女マンガのヒロイン」です。
ところが冬華の友達・エリカは「たかが男の事で泣くな」とキッパリ。二人はケンカをしてしまうのです。
エリカは頭もよくクールな美少女。主人公・牧の彼女なのですが腐女子で行動が男前。機転もききます。しかしそのために同性からは遠巻きにされています。冬華も内心で「いつだってあたしの上にいる」と思っています。
冬華は「だからあたし以外に友達がいないのよ」と言い放ちますが、後で思いきり後悔します。
「わかるなーこれ」と思ったトコですね。腹が立ってタンカを切っても相手を傷つけた事のほうが辛い。
だから人には強く言えないんだよな。「正しい」「相手のため」と思ってもそれが100%なわけがないのですから。
自分でも思いますがエリカとも仲良くいられた人当たりのいい冬華にはすさまじいダメージだったでしょうね。
後に仲直りしますがそれが冒頭の台詞です。冬華の長所はエリカのようなカッコイイ友達を「誇れる」ところだと思いますね。いろんなトコがダメな普通の女の子ですがだからこそ神木の彼女になれたのだなと。
‥とかいっておきながら、一番面白かったのはバカな教育実習生五十嵐の話でした(笑)。すべての台詞・行動がアホで目が当てられない非常に「メンズ校」らしい話でした!
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