ジャンク的漫画日記-Image2206.jpg


「いつもみたいに傲慢に笑って
俺を追いかけて来いくらいのこと
言ったらどうなの 森下夏!」


スイート☆ミッション10巻
藤井明美・マーガレットコミックス
(デラックスマーガレット掲載)


★あらすじ★
ドタバタしながらも超完璧イケメン眼鏡の生徒会長・夏と付き合い、ドキドキの学園ライフを送って来た灯里。
ついに夏の卒業が近づいて来た。卒業式は毎年恒例で「卒業生が在校生にクッキーをばらまく」イベントがあり、生徒会はクッキーを千個単位で作っていたのだが、何物かによって保存していた冷蔵庫の電源を切られ‥?!
また付属の大学に上がるはずだった夏は実は京大に行きたい事がわかり、灯里は‥?


☆☆☆

眼鏡生徒会長が好物な人のバイブル「スイートミッション」ですが、次で最終巻です。
それがわかっていても長い卒業だなと。デラマが隔月刊だからなんですが‥


冷蔵庫の電源が切られ「アイスボックスクッキー」を作っていた生徒会は大損害を被ります。あれ凍ってないとダメというか多分バター分が分離していたでしょうね。
そんなわけでたった一日でクッキーを作らなければならないのに「無塩バター6キロ」を仕入れなければいけない。そういえば去年のちょうど今頃バターが買えなかったですよね。まあそんなわけでどこへ行っても手に入らない。

そこで菓子職人を目指す黒澤恵の力を借りて徹夜しなんとか間に合わせます。


ですが卒業式になってクッキーが足りなくなり、結局夏が全てをさらって盛り上げるという‥
うーん、これはちょっといただけなかったですね。生徒会にアカネや白田さんが加わり、黒澤まで参加してクッキー作ってるのにこれでは「なんのための生徒会だ?」と思いますよ。渡す卒業生と在校生の絆をもっと書かないと。白田さんが泣いてるのが切なくなったんですよ。彼女とことん灯里を嫌ってたけど、そういうトコが好きだったんで。
少女マンガが恋愛至上主義なのはわかるけどこの「スイートミッション」は最初ミステリーで始まっているのです。それが面白かったから買ってきたんですよ‥?

それから、印象に残ったのが冷蔵庫の電源を切った張本人。夏が好きで前に灯里を殴っておりまして、電源切ったのもはっきりいって「逆恨み」の領域。テメー、クッキーの材料がいくらかかると思ってるんだよ(しかも料理部だろ)とこっちとしちゃ怒り心頭ですが、
なんと卒業式にいけしゃあしゃあと夏にボタンをせがむ。なんだこいつは。そりゃ灯里が夏に合わないとか灯里がスペック低いのは自分も認めますが、だからって自分が対等に立てると思ったのか?‥というとそーじゃなくて、少女マンガにありがちの「叶わないならいっそ彼女をいじめる」というやり方。そういえば君に届けでこの女子たちをくるみがバッサリ斬りましたね。
ここでは夏が「俺も普通の男なんだよ」と彼女を斬りましたが。

完全完璧に悪役と成り下がり逃げるしかなくなった彼女ですが、しかしそれからどうするの?と思ったら切なくなりましたね。
何年経っても、幸せな結婚をしても、この一大イベントをぶち壊しにしたことは忘れられないし一生後悔するだろうと思います。
たまに都合よく「やったことを忘れる」鈍感な人間もいますがね。少女マンガのイジメ役はいつもモブ扱いですが、彼女たちを掘り下げる必要がそろそろありそうだなと思いました。


そして夏が本当は京大に行きたいのに灯里と離れたくなくて諦めようとしていたさらなる理由におったまげましたね。やはりいろいろ不思議な夏先輩でした。

あ、あと卒業式なのでちゃんと男子制服着てるアカネちゃんがよかったです。

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